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  1. 諫早市議会 2004-03-03
    平成16年第1回(3月)定例会(第3日目)  本文


    取得元: 諫早市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    ▼ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 開議=午前十時三分 ◯議長(古川利光君)[95頁]  おはようございます。これより議事日程第三号により本日の会議を開きます。  ここで、市長から発言の申し出があっておりますので、発言を求めます。 2 ◯市長(吉次邦夫君)[95頁]  おはようございます。お手元に写真もお配りいたしておりますが、国営諫早湾干拓事業の工事に関連し、円弧すべりが発生いたしましたので、御報告申し上げます。  昨日、二日早朝、場所は中央干拓地小野島ゲートから天狗鼻ゲートの方に向かって約百四十メートルの範囲で地盤が、これは旧堤防の内部の方ですが、内側の方ですが、地盤が盛り上がる現象が発生いたしました。これは隣接する干拓地内の入植者用宅地造成地が二十八日の降雨も重なり、単位重量が増加したため沈下し、円弧すべりという現象が発生したためで、旧堤防に亀裂が生じるとともに水路が隆起し、土砂で埋もれた状態となりました。  写真で見ますと、まず一番目の上の方は、旧堤防の内側の方の水路の状況でございます。ここに土砂が下の方から盛り上がってきたという状況でございます。その下は、左の方に造成地の盛り土でございますが、この道路は堤防です。その左の方に、これは新しい干拓地の方でございますが、そこに盛り土をして造成しようということでした、その盛り土の重圧が、雨が降ってその重力も加わりまして、下の方に土砂が沈んで、逆にこの堤防の下を潜ったといいますか、下の方から泥が、潟が内側の方の、右の方にございます、これが水路でございますが、そちらの方に泥が盛り上がってきたという現象でございます。  次に、二番目の上の方は、先ほどの堤防の上の亀裂の状況でございます。旧堤防の上の亀裂の状況です。その下の方は、水路の方の盛り上がった泥土の状況を全面的に写した状況でございます。また、右の方に石垣がございますが、それも盛り上がっているようでございます。そういった状況の写真でございます。  このために水路の流れを遮断し、耕作の排水や用水に支障があるため、国の干拓事務所におきまして応急対策として排水ポンプを設置されるとともに、バイパス排水路の設置について、関係機関と協議されているところでございます。  市への連絡は昨日昼前にございまして、直ちに現地の状況の把握に努め、干拓事務所とも当面の対策を協議いたしました。いずれにいたしましても、梅雨期を控えていることから、あと三、四、五、六、三カ月程度ございますが、そういったことで、それまでに排水機能が復旧されるよう農林水産省にお願いするとともに、市といたしましても地域の農業者などに支障がないように対応を行ってまいりたいというふうに考えておりますので、どうかよろしく御理解のほどお願いいたします。  以上でございます。 3 ◯議長(古川利光君)[95頁]  ただいまの報告については、原因と今後の調査をまつべきものと思いますので、今回は事実報告聴取にとめたいと存じます。  日程第一「市政全般に対する一般質問」に入ります。  この際、議長から特にお願いいたします。発言時間については、申し合わせによる時間内に終わるように御協力をお願いいたします。  また、関連質問につきましては、通告者と同会派の議員とし、本質問の内容と直接関係あるもので、本質問者の持ち時間内としておりますので、そのように御了承願います。  なお、答弁につきましては、質問の趣旨をよくとらえ、簡明、的確に答弁願います。  まず、五番藤山徳二議員。 4 ◯五番(藤山徳二君)登壇[96頁]
     おはようございます。三月三日、晴れ、温度十三度でありました。ひな祭りの日でございます。市民の皆さんにおかれましては、一向によくならない不況に、いつまで我慢すればよいものかと御心配のことと思います。子どもたちには、まだその影響は深刻でないようで、少し救われる思いがしております。  昨年はSARS、コイヘルペス、BSE、鳥インフルエンザと、動物へのえたいの知れない病気が発生をいたしました。だれがばちかぶったのか、細菌の気まぐれかといったところでございます。食生活の面では何が安全がわからなくなり、何を食べたものかと心配しながら食事をしている日々でございますが、今、諫早は「人が輝く創造都市、諫早」と銘打ってまちづくりを推進しておられます。  以上のことを背景に置き、今回は活性化、地産地消、環境の面から、二つの建設を取り上げて質問をいたします。  それでは、通告に従い質問をいたします。  大きな一番目、学校給食センター建設について。  (1)建設業者の選定は全国的範囲で予定されていますか。地元業者を予定されておりますか。  (2)建設と設備関係は分離発注されますか。  この二点は、設計書もできていないということですので、大まかな方針で結構ですので、教えていただきたいと思います。  (3)従業員の数はどうなりますか。従来の職員は再雇用されますか。  この質問は、以前質問があっているようですので、再確認の意味で教えていただきたいと思います。  今、民間では、リストラ、賃金カット、倒産が現実にあります。それを思えば複雑な思いですが、でき得れば再雇用が望まれると思うものですから、パートタイマーの人も含めてお答えいただきたいと思います。  (4)食材は地産地消を目指しておられますか。  この質問は、諫早市が地産地消を掲げておられますが、量が量だけに確保ができるのかなと、また季節、季節の収穫によるところもあるなと考えるものですから、その辺を踏まえてお答えいただきたいと思います。  次に、大きな二番目、県央県南広域ごみ処理施設建設についてであります。  この件は皆さんも御存じと思うわけでございますが、かいつまんで紹介しますと、二市十五町でつくった県央県南環境組合が諫早市の福田町に建設、面積六千九百六十平米のごみ処理棟をつくる。これはごみ処理棟だけです。管理棟は別にあります。煙突の高さ三十九メートル、処理方式サーモセレクト方式、能力は二十四時間で三百トン、百トンの炉が三基あるということです。圧縮されたごみを乾燥させ、高濃度の酸素を吹き込み溶融し、焼却じゃないんですね、溶融し、緊急冷却することによりダイオキシンの発生を抑えるというもので、国の基準が〇・一ナノグラムを〇・〇一にするというものです。あとはちょっと短縮して申し上げますが、ガスをつくり、電気をつくり、処理後残ったものはほとんどが資源化できるというものであります。また、余熱利用もできるというものであります。このような夢のようなすばらしいものであるわけですが、やはりこれもチェックが必要であるというふうに思います。  そこで、(1)安全対策は十分ですか。  (2)組合圏外からのごみ搬入について、これは許されますか。  (3)公害防止協定書の締結はいつごろになりますか。  以上、壇上よりの質問を終わり、質問席より再質問させていただきます。  (降壇) 5 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[96頁]  おはようございます。藤山議員の御質問にお答え申し上げます。  まず、学校給食センターの建設についてでございます。学校給食センター化につきましては、安全衛生対策の一層の推進とあわせまして、経費の節減が図られると、そういったことから平成十三年十二月市議会で方針を表明いたしまして、昨年十二月市議会におきまして建設予定地を申し上げたところでございます。それと同時に、中学校の給食化もしようということで、昨年表明したところでございます。  今後は、センター整備を具体的に進めていくことになるわけでございますが、合併後の新市における学校給食の運営も考慮しながら、先ほど言った中学校の給食化もございます。そういったこともいろいろと考慮しながら推進していく必要があるというふうに考えておりまして、今回、設計等に係る予算につきましては当初予算に計上いたしておりません。このため、センター建設の具体的なことはこれからとなりますので、お尋ねの業者選定発注方法につきましては、現時点では明確な答弁はいたしかねる状況でございます。はっきり言って、まだその辺までは全然考えておりません。どうか御理解いただきたいと思います。  通常一般的な例で申し上げますと、業者選定地元業者優先を考慮し、また発注方式は建築主体、電気設備、管設備などに分けての発注をいたしております。ただ、給食の問題でございますので、中身の設備の問題がございますので、むしろそういったことを十分考えてつくっていかなければならないというふうに思っているところでございます。いずれにいたしましても適正な執行に留意してまいりたいというふうに考えております。  その他の項目につきましては、教育長の方から答弁させたいと存じます。  次に、県央県南広域ごみ処理施設の建設についてでございますけれども、この安全性についてのお尋ねでございますが、現在建設中のガス化改質方式は、環境省が定めるごみ処理施設の性能に関する指針によりまして、関係法令において定められた事項に加えて、ごみ処理施設が備えるべき性能に関する事項と、その確認の方法が示されておりますが、それをすべて満足をいたしているところでございます。  また、技術面におきましても、社団法人全国都市清掃会議から「技術検証・確認概要書」を取得しておりますので、安全であると確信をいたしております。なお、青森の事例は人為的ミスということで、操作員の研修につきましては、平成十六年四月から開始し、十分操作研修を熟知した状態で試運転に万全の体制で本格稼働に臨みたいと考えております。  組合の圏域外からのごみの搬入につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づき、組合圏域外からのごみの搬入は原則できないということになっているところでございます。  それから、協定書の締結の時期につきましては、試運転、平成十六年の十月ごろからの予定でございますが、試運転に入るまでには締結できるように進めてまいる所存でございます。なお、協定書の内容につきましては、先般、議員の皆様方から御意見、御提案をいただきましたものを十分に尊重しながら検討してまいりたいというふうに考えておるところでございます。  以上でございます。(降壇) 6 ◯教育長前田重寛君)[97頁]  学校給食センターにおける従業員についての御質問に答弁を申し上げます。  整備を計画しております給食センター調理能力は七千食でございまして、文部科学省の基準による正規の調理員は十七名というふうになっております。本市の給食センターについては、今後、設計など具体的な事務を進めることとしており、施設の規模、機械設備などの内容が決まっていない状況でございますので、臨時調理員を含めた調理員数は現時点ではまだわかっておりません。今後、具体的に計画を進める中において機械化による省力化を図り、効率的な運営ができる施設づくりを目指したいというふうに考えております。  また、センター移行に際しては、現在調理員として勤務している職員のうち、センターで勤務してもらう方と配置がえでほかの職場で勤務してもらう方が出てくるのではないかというふうに考えております。  パートタイムの方の雇用については、これまでどおり市の制度に基づき、登録された中から雇用することになるというふうに考えております。  次に、地産地消に関する御質問にお答えをいたします。  その土地でとれた農産物等をその土地で消費する地産地消は、取り立てを新鮮なうちに食べることができる、それから生産者と消費者の顔がお互いにわかり、安全性を確認できる、生産から消費までの食物の流通について学習ができる、その土地の農業や食文化などについて学習できる、農産物等の消費拡大及び産業振興に寄与できる、こういうふうなことで大変意義あるわけでございます。全国的に取り組まれているところでございます。  本市の学校給食においても早くからその取り組みを行っており、ジャガイモ、ニンジン、ミカンなどを食材やデザート等に使用してまいりました。また、本市の地産地消を一層促進する目的で諫早地産地推進委員会が設置をされておりますが、教育委員会の職員も委員として参加をし、先進地視察や調査研究を行っております。  なお、本年一月の学校給食において推進委員会取り組みとして、生産者、農協、卸業及び小売業の方々の協力を得て、諫早産のジャガイモ二百十二キログラム、ニンジン四百三十五キログラムを使用いたしました。今後とも教育委員会といたしましては、食の教育を実践する学校給食において、地産地消への一層の取り組みを行い、給食センターに移行しても継続して取り組んでいきたいというふうに考えております。  以上でございます。 7 ◯五番(藤山徳二君)[98頁]  説明をいただきました、学校給食センターから参ります。  まず、先ほどの地産地消についてでありますけれども、推進委員会ができておると。そして実績もあるということでございます。非常にうれしいと思うんですけれども、これは地元業者、地域的にも年間的にも同じように安定した供給ができるということですか。 8 ◯教育長前田重寛君)[98頁]  今の件でございますが、いわゆる地産地消の推進委員会というのは、これは農林水産部の方もそちらの方で推し進められておられるところはございます。農協とかいろいろな方々が入ってですね。その中でできるだけそういうふうな場合に地元の産品を食べていただこうというふうなことでつくられておりますけれども、例えば、諫早市だけが地元の産品というふうになると、非常に量がまとまらないもんですから、県内とかそういうようなものをできるだけ市場の方でお世話をいただいて、現在もやはりそういうふうな形で諫早の各市内の小学校にそれぞれ自校方式の場合もお配りをいたしております。大体方法としては同じことで物量的にも同じだろうと思います。そういうことで大体やれるんじゃないかというふうに考えております。 9 ◯五番(藤山徳二君)[98頁]  ちょっと確認をしたいんですけど、地元業者をお使いになっておるわけでしょう。農協さんもですね、もちろんそうなはずですなんですね、地産地消ですから、だとは思うんですけれども、なかなか量が量なだけに、大変だと思うわけですよ。それで、例えば、十あった中で二割しかそれが供給できないと。あとは、じゃ八割はどうするのかということなんですけれども、なるべく地元のものを使っていただいて、そして外部のものを加えるということなんですけれども、これは二割はじゃあ地元の産かというものは明確にできるんですか。これはこういうふうに実績はもちろんあるからわかるんですけれども、二割は例えば森山産だと、あとは北海道から来たんだとか、そういうものを一緒にまぜてやられるのか、あるいは分けてこれはどこどこにやるというふうなことをされるのかなと思ったりしておるんですけど、それはどうでしょうか。 10 ◯教育長前田重寛君)[98頁]  これは給食センターにした場合は一カ所でつくるもんですから。だから、みんなを一緒に包含しまして生かすということになると思います。  以上でございます。 11 ◯五番(藤山徳二君)[98頁]  名前は書くわけにいかんでしょうからね、それにね。  初めに戻るんですけれども、建設についてでありますけれども、今はまだ業者選定とかそういうものには至らないということなんですけれども、ところが、その業者選定に当たりまして、ハードルがあると思うわけですね。技術面だとか、コストの面だとか、保障能力等、こういうものが条件となるはずなんですけれども、その条件が満たされなければ入札のテーブルに着けないということだと思うんです。そこで、その辺がハードル的に諫早の業者、あるいは長崎県の業者がそのハードルを越えられるか。そういう場合は今、地元活性化のためとか、あるいは地元業者を最優先させるという話があっておるわけですが、そのハードルを下げられないかと、あるいは譲歩みたいなことがあるのかなと思うわけですが、その辺を教えていただきたいんですけれども、できるかできないかということなんですけれども。 12 ◯市長(吉次邦夫君)[99頁]  今現在、私どもが発注いたしますのが、一般的に地元発注というのが主体でございます。技術的にどうしても地元でできない、例えば、先般補正でもお願いしましたが、今、福田の橋梁、三菱重工とかそういった造船の橋梁関係の発注をいたしました。これは諫早にございませんから、大きな工事でございますので、五億、六億かかるそういった特殊な工事です。そういったのは三菱造船もこれは県内でございますけれども、地元八市でも県央地域というのを考えているわけでございますけれども、そういったこと以外はほとんど今現在地元で発注しているわけでございますから、この給食センターにつきましても内容がどうなのか。この程度のことでございますれば、建築の方とか、管とか電気とかできるんじゃないかと思いますが、まだそこまで十分検討はいたしておりません。感じとしては、今一般的に申し上げますと、地元発注を優先的に取り扱っているということが言えるわけでございます。  ただ、給食センターの場合には、先ほども申し上げましたように、設備の問題がございます。給食調理器の設備の問題ですね。その辺は十分検討せにゃいかんということで、地元の方でそんな方がいらっしゃれば、当然その辺も考慮しながら検討していかなければならないと。私は建物、設備の流れ作業になりますから、それに応じた建築になってくるというふうに考えておりますので、その辺は十分考慮しながら検討したいというふうに思っております。 13 ◯五番(藤山徳二君)[99頁]  それで、従業員の雇用の関係の中にセンターの長という方も含まれておるわけだと思いますが、実は、安全面でのチェック体制はちょっと確認したいと思っておるわけです。検食はセンターの長及び校長が行うこととなっておるわけですが、この件は非常に大事なことだと思うわけですね。まさか和歌山のカレー事件みたいなことがないとは言えないもんですから、人と人との対立によってセンター長がねらわれるというようなこともないこともないと。そういうことで、そういうふうな不祥事を起こさないためにも、センター長の選定には十分注意していただきたいと思うわけですが、厳格で、なお優しい人、いわゆるコミュニケーションのとれるような人、いわゆる教育長みたいな方ということで、そういう人選はどうされておるのかなと思いまして聞きよるわけですが。 14 ◯教育長前田重寛君)[99頁]  どうも褒めていただきましてありがとうございます。できれば私のような人だったらいいところですが、まだ実際には今からそういう方を人選してまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。 15 ◯五番(藤山徳二君)[99頁]  ごみ焼却場に移ります。  昨年、三重県でごみの発電所が爆発を起こしました。これは諫早の処理方式とは少し違うわけですけれども、ごみを固形化した燃料、いわゆるRDFというものを燃焼させて発電するというものでございます。RDF発電所は一般のごみを粉砕し乾燥して、長さ五センチ程度に圧縮した固形燃料を燃やして発電すると。燃料の運搬や保管が容易で、高温燃焼でダイオキシン発生も抑制できるというもので、安全性も十分であるということであったわけですね。ところが、これが爆発を起こしたと。評論家は、爆発の後で、あんな大量のRDFを一カ所に閉じ込めておけば爆発するさということでございました。そんなら何で早く教えてくれんやったかということでございますけれども、講釈師みたいなもので、人は勝手なものなんですけれども、ことしになって池島炭鉱へのRDF発電所建設中止を検討されたということでございますけれども、こんな信頼性の高かったというものが爆発を起こしたと。我々のところもそういうことがありはしないかと思いまして、二重に三重に対策を施しておられるとは思いますけれども、それが本当に対策を講じておられる、あるいはまた、これからも講じられる予定があるかどうかをお聞きしたいと思いますが。 16 ◯市長(吉次邦夫君)[ 100頁]  三重県で発生いたしました例のRDFの固形燃料を保管しておったのが爆発したということでございますが、このRDFというのは、ごみを固めまして、チーズ状にずっと固めていって、それを燃料として発電をするということなんですね。ごみをチーズ状に固めたのを保管しておったのが発熱して火災が起きたということで、RDFというのは始めたのはまだ日が短いわけでございまして、私も実は今現在、電源開発の社長はよく知った方で、前こちらの大島におられた方でずっと二十年来のおつき合いがございますが、当時その方が専門のころ、RDFというのがありますよと。これは発電に使えるから一挙両得ですよという話もありまして、ある程度研究もしてみました。これは電源開発が始めたのは、大牟田はたしか電源開発がしておられると思いますが、池島のもたしか電源開発でどうだろうかということで県がお願いして研究をしておられたんではないかと思います。三重県の場合には富士電機だったというふうに聞いておりますが、間違っておればまた後で訂正しますが、そういったものも私は存じ上げておりまして、この二市十五町の場合のごみ処理をやろうというときにRDFはどうだろうかということも研究してみました。ただ、時間的にちょっとやっぱり足らないなと。といいますのは、実は、本来は昨年の十二月から新しい基準でいかなければならないという厚生労働省のあれがございましたので、その辺ちょっと間に合わないなというふうなことで、通常の焼却していくということで、むしろその余熱を余熱利用として利用するというようなことで今やっているわけでございまして、方式が、まずRDFと今のごみ焼却の方式が全然違うんですね。まず最初の考え方が違いますし、それから方式も全然違うわけですね。ですから、私どもの今ごみ焼却の場合にはストーカ方式と、このほかにガス化溶融施設というのがございますが、そういった二つの大きなタイプの中で、その中の次世代式と言われておりますガス化溶融式の中のサーモセレクト方式ということを採用しているわけでございまして、RDFとは全然違いますので、固形燃料とかそんなものはつくりませんし、そのままごみを燃やしていくというような感じでございますので、三重県のことは全然心配はないと。心配ないというか、関係ございません。そういったことで、私どものごみ焼却施設につきましては絶対にそういうことがないようにということできちっと今会社にも厳重に、三重県のことが起こったときも大丈夫だろうかということも何回も念を押しておりまして、全然方式が違いますし、また、これはきちっとやっている状況でございますので、その辺は心配ないというふうに思っております。  以上でございます。 17 ◯五番(藤山徳二君)[ 100頁]  この諫早の建設には市政のためならと快く承諾があった方、あるいはまた苦渋の選択をされた方、反対されている方もおられると思うわけでございます。その方たちのためにも安全の面、あるいは環境の面、そういうものを配慮してひとつこの建設に向かっていただきたいと思うわけですが、ただ、途中でこれがにおいだとかトラックの騒音、道路の整備と、こういったものの対策はどうであろうかなと思うんですけれども。 18 ◯市長(吉次邦夫君)[ 100頁]  そういった臭気の問題ですね、そういったものにもきちっとするようにいたしておりますし、それから二市十五町から集まるわけでございますので、島原地区、それから千々石地区には中継施設ということで、そこに一たん収集車がごみを集めまして、大きな十トン車ぐらいの車に圧縮いたしまして、そして車の台数も減らすということで、考えてみますと、一日三百トンぐらいでございますので、島原地区から、それから千々石地区からどのくらいになりましょうかね。両方合わせて百トンちょっとになるでしょうかね、そんなことでございます。それを大きな車、十トン車でございます。百トンでございますと十台でございますね。そういったことで排気ガスも減らすということも考えながら、そしてまた、焼却施設に入る搬入道路も今、道路改良もいたしているようなことでございまして、そういった地域の住民の方々にも迷惑かけないように、そしてまた安全で、そういった環境面のことも十分考えながらやっていきたいというふうに思っているところでございます。  なおまた、その余熱につきましては先ほども申し上げたように、これを昨日も皆さん方にお示しいたしましたようなことで、余熱利用の施設もつくりまして地元に還元していきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 19 ◯五番(藤山徳二君)[ 101頁]  今、余熱利用の話がありまして、きのうも余熱利用で余熱、余熱とすごいんですけれども、ここのところで市の予算が六億円ついておりますね。これは二市十五町の環境組合のものではないかと思ったんですけど、やっぱりこれは諫早市の余熱利用のプールですか、こういうものはどちらの財産になるんですかね。もし二市十五町のものであれば、これは割り振りがあると思いますけれども、大まかに結構ですけど、それを教えていただきたいと思うんですけれども。 20 ◯市長(吉次邦夫君)[ 101頁]  これは二市十五町の組合の所有として建設するわけでございますから、地元に対する用地に対して大変協力いただいたとか、そういった環境に対しましてもいろいろ協力していただいたというようなことでの地元対策としての施設でございますけれども、使っていただくのはもう二市十五町どなたでもいいわけでございまして、お金は二市十五町で出し合ってつくるわけでございます。諫早市の施設ではございません。それぞれ島原、あるいは深江とか、そういったところも御協力いただいてつくる施設でございまして、そういったことで、みんなでとにかく利用していこうということであるわけでございます。  以上です。 21 ◯五番(藤山徳二君)[ 101頁]  その割り振りはわからないわけですか、まだ。負担割合というか。 22 ◯市長(吉次邦夫君)[ 101頁]  それを人口割と一定割で、負担金の問題で昨日質疑がございましたですね。その中の負担金の中でそれぞれ割り振っておるわけでございまして、各市町は人口割と一定割の、あれは二割でしたかね、それとプラスの人口割というようなことで負担金をいただいて建設するわけでございます。二市十五町でみんなで協力していただくと。これは建設する場合に諫早市でするということで大変地元の方々には御迷惑をかけ、また御協力もいただいたわけですね。そういったことでございますけれども、やっぱり地元だけではなくて、みんなで協力しようということで、遠い島原であろうと、小浜であろうと、皆さんお金を出し合っていただくわけでございまして、みんなのものでございます。 23 ◯五番(藤山徳二君)[ 101頁]  懇切丁寧に説明をいただきまして、ありがとうございます。  今の余熱利用の件なんですけれども、これは余熱利用でお湯をわかすと、ふろに入るというんですけれども、例えばごみが、これは考えられないこと、おかしな質問になりますが、ごみが半分になったと、燃やすものがなくなったと、この場合はだれか木でも持っていくんでしょうかね。どうするんでしょうかね。 24 ◯市長(吉次邦夫君)[ 101頁]  今ごみは、一般の家庭から出てまいりますのは全国的に約五千万トンと言われていますね。できるだけごみを減らしてリサイクルということでございますが、ただ、やっぱりそういったことで我々の生活を循環型の生活に変えていくというのが必要ではございます。でございますが、ダイオキシン対策というのがございますので、例えば、一般の家庭で従来庭木を剪定したとか草を刈ったと、そういったものも野焼きとかやっておりましたけれども、そうしますとそこからまたダイオキシンも出るということもございますから、今はできるだけ、学校でもそうでございますけれども、収集してそれを焼却施設でですね。各学校で燃やすんじゃなくて、それを収集して、ダイオキシン対策というようなことで焼却施設で燃やしているようなことでございまして、将来的には半分になるというのが今の段階で私も、それは半分になれば、それは結構な話でございます。本当に私は人間の生活がそれ相当によくなると思いますが、どうしても文化的な生活を送るとなりますと、一方ではやっぱりどうしてもごみも出てまいります。しかしながら、それを抑制していくという努力もしなければならないというようなことでございますので、半分になるのが二十年先、三十年先、五十年先になるか、五十年先でも半分になればそれは結構な話だと私は思いますが、そのときはそのときでそれに相応する施設の対応をするというふうなことになりますので、そんならごみをまたかき集めて、かき集めてと言うと語弊がございますが、そこまですることはないわけでございますので、その辺はまた我々の生活がどのように変わるかということもございますですね。だから、先のことは今軽々に言うわけにはいきませんけれども、そういったことで対応してまいりたいというふうに思っております。  今、この三百トン施設でございますが、百トンずつの炉を三つそろえるようにしているんですね。これは量が少ないときには二基だけでずっとやっていって、一基例えば、定期検査というのもございますよね。年に一回ぐらい検査せにゃいかん。そのときは二、三カ月ごと。そういったことで、できるだけごみは少なくなる方がいいわけでございますので、それはそれですることによって機械そのものの耐用年数もずっと延ばすこともできますから、いろいろとその辺はお互いに工夫しながら運用していきたいというふうに考えているところでございます。  以上です。 25 ◯五番(藤山徳二君)[ 102頁]  人が生活していけば必ずごみが出る、これは当然なことなんでございますが、時間が大分あるんですけれども、最後になりますけれども、公害防止協定の締結についてであります。中身については、以前、水田議員が詳しく聞かれておりますので、問いません。今回は管理者は吉次邦夫さんなんです。それで、諫早市長も恐らくそのときは吉次邦夫さんであろうと思うわけです。それで普通、締結をするときには文書を交わし握手をするわけですが、その握手をどうやってされるのかなと思いまして。 26 ◯市長(吉次邦夫君)[ 102頁]  一応法人格の名義としてはそういったことで、組合の管理者、あるいは諫早市の市長ということになるわけでございまして、いずれにいたしましても私は諫早市の市民の代表といたしまして、二市十五町のごみ焼却施設を管理する組合に対しましてきちっと環境の協定を結んでいくということを心がけてまいりたいというふうに思っているところでございます。  以上です。 27 ◯五番(藤山徳二君)[ 102頁]  ありがとうございました。私の質問はこれで終わらせていただきます。 28 ◯議長(古川利光君)[ 102頁]  次に、十二番岩永賢一議員。 29 ◯十二番(岩永賢一君)登壇[ 102頁]  皆様おはようございます。ことしは花粉症が私はのどに出まして、耳鼻咽喉科に行ってきたんですが、ふだんは目と鼻だけなんですけど、きのうからそれがひどくなりまして、きのうの議案質疑ときょうの一般質問に、杉の花粉は随分理事者の方に味方しているなというふうに思っておるんですが、これも杉は特に国の政策で、戦後ある一定の時期に植えられた杉のお兄ちゃんたちが今、花粉の赤ちゃんを飛び散らかしているということで、あと何年続くでしょう。体質改善に心がけたいと思います。
     小長井町の合併復帰に関することが新聞に幾らか報道されておりますね。西日本新聞「県央合併に復帰。会長に協議会加入を伝達」。毎日新聞は「小長井町が合協復帰へ。会長へ町長が意向」。これは朝日新聞「五市町合併に合流意向を示す」。これは通告をしておりません。突然のことですので、回答ができますならば、ここでその概要だけでも答弁をしていただきたいと思います。  次に、今まで何度か私、本会議で取り上げておりました諫早駅西口の駐輪場の拡幅の問題、これは生活環境部の方で早速着手していただきました。利用状況を見ておりますと、やはりまだ足りないなというのはあります。でも、やっぱりそのように少しずつでも改善していくという姿勢が見られる、それは非常にいいことだと思います。ニーズに応じた改善というのは、これを機に今後もどんどんしてください。予算が大きく伴う場合は、今の状況では難しいと思います。しかし、わずかな投資で大きな効果というところはどんどん見直してほしいと思います。これは、ほかの市政全般にもうかがえることだと思います。  それでは、通告に従いまして一般質問を行います。  市町村合併について。  これは通告した日の段階ときょうの段階では状況が随分変わってしまいました。ですから、答弁も私が想定していた答弁じゃない答弁が来ると私も思っております。一応通告どおりの質問を行いますので、答弁をよろしくお願いします。  合併特例法の改正について、新制定予定の市町村合併推進法についてお願いします。  二番、市長の市政運営について。これは合併までの、この前、私は市長の出馬意向を質問いたしましたが、吉次邦夫さん本人が出るということですので、任期一年ほどの第三期目の市政運営についてお伺いします。具体的には、経済産業政策について、雇用労働政策についてお伺いします。  昨今の不況の中で、これはこの前、労働組合との勉強会に私参加したときに、経済産業政策と雇用労働政策は今行政の方でもっと力を入れてやってくれという要請が非常に強うございました。具体的に、今までと同じようなやり方でやっていてもなかなかその政策が進まない。そのような中で、特に雇用政策を推し進めてほしいということで今回質問をいたします。  次に、合併に向けて、諫早市民の心のよりどころ、ふるさとの郷愁という点で私も意見が一致しております諫早公園、高城回廊の整備について答弁をしてください。  また、一期目のときから何度も申し上げておりました職員研修、これは諫早市の職員研修は今随分進んできたと思います。しかし、今後合併に向けて、今までと同じ職員研修でいいんでしょうか。一市何町かの職員の方々と一緒にやるその心構え、そして諫早市の職員としてリーダーシップをとってやっていく心構え、また具体的に言いますと民生部門が非常に、今度から今の町村の部分の民生部門も担当しなければいけなくなります。福祉部門の事務は今まで町村の点は県がしておりました。それを今回からは新諫早市がすることになりますので、この付近の職員研修。今実際、土木部や都市整備部の職員が民生部門に回らなきゃいけないという事態が起こってまいりますので、その付近を含めた職員研修の必要性について質問をいたします。  三番、国営諫早湾干拓事業について。  先ほど円弧すべりの報告があっておりました。あれは以前にも、この円弧すべりという言葉は聞きなれない言葉ですが、以前に長田第二排水機場付近、白浜ですね、付近で起こっております。今、長田の現地に行かれるとすぐわかるような補修工事がされておりますので、円弧すべりとはどういうものかというものを知る上では、行かれた方がいいかもしれません。これは軽く扱われない非常に重要なことですので、これはきょうの答弁は無理でしょうから、この次やります。  一番、入植者調査について、調査方法、時期、内容など、まず壇上からは概要についてお伺いをしておきます。  二番、潮受堤防の上に排水ポンプが設置されておりますが、そのことについてお伺いをいたします。  先日、特別委員会で潮受堤防の上を久しぶりに行ってみました。そしたら、そこにポンプがつくという話は聞いておったんですが、実際稼働しておりました。調整池に一日二十万トン流入があると、平均的にですね。それが約十万トン排水ポンプから出されているということだそうです。北部、南部の排水門の負担がその分軽くなっているのは事実だと思います。この堤防上の排水ポンプの設置の理由、設置の時期、目的、今後の考え方についてお伺いをします。  四番、九州新幹線長崎ルートについて。  いよいよ鹿児島の部分開業があと十日後に迫ってまいりまして、私はこの日を待ちに待っておりました。先日、岡山までこの諫早市議会で視察に行ったときにある議員から、「岩永議員、やっぱり新幹線は乗り心地のよかね。これは要るばい」というふうに言われて、まだ理解がなかなか難しいのかなと思いつつ、私自身の自戒を込めてもう一度ここで説明をいたします。よく聞いておいてください。  博多まで来ている新幹線ですね。いわゆるフル規格、三百だ、五百だ、七百だといいますが、ちょっと難しい話はしません。東京から博多、東京から八戸、東京から新潟、東京から長野に行っているこの新幹線たちはフル規格の新幹線なんです。線路の幅が千四百三十五ミリ、最高速度が約三百出ます。実際二百七十五付近で走っていますが、東広島付近、また博多―小倉間では今三百で走っていますなんていうのを出してきます。同僚の中にそれを見た方もいらっしゃると思います。  これは千四百三十五ミリというのはヨーロッパ標準機、ヨーロッパのドイツのインター・シティ・エキスプレスやスペインのAVE、フランスのTGVなど、すべてこの千四百三十五ミリの標準機のゲージで走ります。長崎に今誘致しようとしている新幹線はこれではありません。いいですね。レールの幅が千六十七ミリのスーパー特急方式です。千六十七ミリといいますのは、今普通に諫早駅に入っているレールがそうです。島原鉄道もそうです。松浦鉄道もそうです。これがいわゆる狭軌です。じゃ、なぜ日本にこういうレールが敷かれたかというのは「汽笛一声新橋を 早我が汽車は離れたり」ということで、この前の日曜日に私、東京新橋に行ってまいりまして、交通関係のショップなども少し回ってまいりました。少しノスタルジックな雰囲気になったんですが、日本に初めて鉄道を敷くように指導したのはイギリスです。イギリスは本国は千四百三十五ミリ持っているんですが、日本の地形、または国土の広さなどを勘案して、これはカーブが非常に多い鉄道になるということで、幅が狭いレールを推奨しました。幅が狭いレールは急なカーブが曲がれます。例えば、アムステルダムの市電、リスボンの市電がそうです。両方とも八百ミリだったと思います。非常に幅が狭いレールですね。そのかわり九十度をぐっと曲がることができます。新幹線ももし今の千四百三十五ミリの新幹線を半径例えば五百とか三百ぐらいのカーブを曲がってごらんといったら、あれは曲がり切らないんですね。ところが、千六十七ミリの狭軌は曲がることができる。日本のレールが狭い理由はこういうところにあります。  長崎に整備されようとしています新幹線は鳥栖、新鳥栖ですね。これは鹿児島ルートとの関係でまだ決定していませんが、新鳥栖から武雄温泉までは今使っているあのレールの上を来ます。いいですか。鳥栖から佐賀、佐賀から肥前山口、肥前山口から武雄温泉、これは今走っているあのレールの上をそのまま新幹線が来るんですよ。レールの幅も同じ、千六十七ミリのままです。この前私ここでミニ新幹線がベストだと言いました。これは福島―山形―新庄間、盛岡―秋田間に採用されている方式で、その方式、ミニ新幹線というのは在来線のレールの幅を千六十七ミリから千四百三十五ミリに広げた新幹線です。在来線と同じレールの上を幅が広いレールが走っているんです。長崎はこれよりもっと下のレベルですよ。いいですか。在来線の今のレールの上、千六十七ミリの上を新幹線が走ってきますから、今、東京から博多まで来ているあの新幹線の車両は絶対にこの上には乗れないんです。  武雄から大村、諫早、長崎までは新線を建設します。複線で建設します。ここも現在のところ千六十七ミリのレールです。ですから、新幹線と呼んでも最高時速二百キロ、向こうよりは早いですよね。今、在来線を使っているところは時速百キロで走っているんですが、基盤改良して鳥栖から武雄間は百三十キロにすると言っていますが、その上を走っている車両がそのまま武雄から長崎まで走ってくるんです。しかも、千六十七ミリの上を走る以上は今の八八五系、いわゆる「白いかもめ」ですね。改良型の「白いソニック」、これよりいい車両というのはまず来ませんよ。  八八五というのは、私これも議席で前何度も言いましたが、非常に日本の鉄道の中では最高峰の車両です。これよりすばらしい車両を持ってこようと思っても、現実的には無理ですね。例えば、秋田―山形のミニ新幹線の車両、乗ってみてください。かなり乗り心地悪いです。その程度のものです。二席ずつありますが、隣の席との間にひじかけもないような車両が来ますよ。革張りのあの「白いかもめ」、あれよりいい車両は長崎新幹線に来る可能性は非常に少ないです。最高であれです。  おわかりでしょうか、長崎の新幹線、私が皆さんに理解してほしいところ、貴重な時間をこれだけ使ってきょうは新幹線の話をしていますが、あんまり先制したくないんですけど、ぜひきょうの私の主張の点というのは皆さん御理解の上、今後、新幹線に関してはこのような状況です。四千百億円と言われてますが、平成九年の数字が四千百億円ですから、今はもう幾らになっているかわかりません。投資対効果、ほかの整備新幹線と比べて長崎がキロ当たりいかに高いかということも少しずつ言ってまいります。  ちょっと時間を使い過ぎましたので、質問の方をしますが、鹿児島ルートの部分開業について。  これは鹿児島ルートが今十日後に新八代―鹿児島中央間が開業します。これはわかりやすいように、鹿児島側、また長崎側から説明をしますので、よく聞いておいてください。鹿児島ルートの部分開業は、鹿児島、川内、出水、新水俣、新八代、そしてそこで在来線に乗りかえて博多の方に向かいます。長崎ルートが将来的に完成しますと、長崎、諫早、新大村、嬉野、武雄、そこから在来線に入って博多の方に向かいます。これ全く同じなんですよ。ただ、距離が少し違うだけ。いいですね。どこが違うかといいますと、鹿児島ルートは鹿児島―新八代間をフル規格で整備しております。千四百三十五ミリで走り始めるんです。あの「つばめ」という車両ですね。ですから、将来的に新八代―博多間を整備してしまいますと、これはフル規格で時速三百キロで走ることができます。実際三百は出ないと思います。二百七十五ぐらいだと思いますが。長崎は、先ほど説明しましたように最高時速で二百キロです。一番いい状態で二百ですよね。張りかえればいいじゃないかといいますが、その話はまた後からしますが、山形がその張りかえにどれだけ時間がかかったかということは後から言います。  鹿児島ルートが開業しますと、きっと鹿児島の方たちも、向こうの人が鹿児島に来てくれると期待している。我々も答弁何回聞いてもそうじゃないですか。皆さんきょうは答弁してもらいますからね。今まで何度か質問しましたが、長崎の人が吸い取られるんだよと言ってましても、京都や大阪の方がどんどん長崎に来てくれると、何かすごい試算しているじゃないですか。特に理事者の皆さん、三月十三日以降、鹿児島行きの指定券を既にお持ちの方が何名いらっしゃるか。鹿児島から見たら、向こうというのがあなたたちなんですよ。私も含めて。私は行きますよ。指定券はまだ持っていませんが、私は行きます。これはお一人お一人回答を求めます。自席からの再質問で回答を求めます。  その切符の持って帰り方、これは幻となってしまいます、鹿児島ルートですのでね。鉄道廃止されますからね。新幹線だって今から廃止される時代になりますよ。私が生まれてからできたレールが既に廃止されているというのは幾つも全国にあるんです。新幹線が夢の新幹線で終わった方がいいということを私は今言っているんですよ。よく聞いておいてください。鹿児島ルートの切符の持ち帰り方も後から教えておきますので、乗ったという証明に、鹿児島に行ったときの切符を私に後から見せてください。  なぜこんな皮肉を言うかというと、鹿児島の市議会議員とこの前話をしていたときに、ぜひうちに頼むよ、来てくれろよというふうに言うんですね。私たちがちょうど言っているとおり、そのとおりですよ。鹿児島はどんどん開業すれば福岡に、また大阪に吸われてしまうと。鹿児島市の担当課が調査をしたそうです。これは新聞記事ですが、企業が支店を置いてくれると思っていたら、とんでもないと。撤退の方が進んでいるということですね。そうだと思いますよ。距離が縮まれば支店、営業所は撤退の方に進むんです。そういう事実もしっかり調査をしてください。  自席での質問時間が余りなくなってしまいますので、このくらいにして、あとは自席からします。(降壇) 30 ◯議長(古川利光君)[ 106頁]  答弁を保留し、しばらく休憩いたします。                 休憩=午前十一時六分                 再開=午前十一時二十二分 31 ◯議長(古川利光君)[ 106頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  答弁を求めます。 32 ◯市長(吉次邦夫君)[ 106頁]  岩永議員の御質問にお答え申し上げます。  まず、昨日、小長井の町長さんと議長さんがお見えになりまして、市町村合併につきましての申し入れというか、ごあいさつがございました。私、協議会の会長として、また副会長の森山町の青木議長、それと諫早市の古川議長、一緒に三人でお会いいたしました。町長就任のあいさつを兼ねて県央地区への合併協議会への復帰をしたいという、そういった意向が伝えられたわけでございます。  そういうのを受けまして、三月五日に一市四町の首長・議長会議を開催して、正式に合併協議会への参加についての申し入れを受けることといたしております。この会議の中で、小長井町の合併協議への再加入や、その後の手続について協議を行ってまいりたいというふうに考えておりますが、あくまでも私は小長井町の住民の皆様方の意向に基づく再加入でございますので、十分この一市四町とも連携をとりながら、来年の三月一日の合併に向けて努力をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。  それから、この合併特例法の問題でございます。三月上旬に国会に上程される予定でございますけれども、合併特例の改正案では、平成十七年三月末の時点で十七年度中の合併を知事にもう申請している場合は現行特例法を適用させること、また、新たに制定される合併推進法案では、合併特例債を廃止し、地方交付税の優遇措置を合併時期により現行の十年から五年へ段階的に短くすることなどが盛り込まれるようでございます。  これは、来年の十七年三月末までに協議が調わない、あるいは合併を延期されるところについてのことを触れているわけでございまして、そういった来年十七年四月以降につきまして申請その他がなりますと、そういったことで若干優遇措置が変わってきますよということでございます。  それから、県央地区では既に合併調印議決も終えておりまして、各市町の住民の多くは平成十七年三月一日の新市誕生を心待ちにしておられるというふうに思っております。  また、三位一体の改革に伴う十六年度予算案の厳しい編成状況を考えますれば、早期合併を達成し、新市での一体的なまちづくりを早急にスタートさせ、行財政基盤の強化に取りかかることこそが重要であるというように考えているところでございます。  次に、私の市政運営につきましての今後の、次のこの一年間の取り組みのことでございますけれども、経済産業政策につきましては、確かに地域経済の活性化や雇用面におきまして、中小企業や地場産業の果たす役割は非常に大きなものがございます。  したがいまして、その振興のために中小企業者を対象とした金融制度の充実や共同事業に対する支援、中小企業者の組織化の推進など地場中小企業の経営安定や強化に努めてまいりました。特に、これからの地域経済の活性化には新たな発想を持った中小企業者の育成が必要との思いから、創業支援制度の新設や中小企業者の情報化支援等にも重点的に取り組んでまいっております。  また、衰退傾向が続いております市街地商店街に関しましては、いち早く中心市街地活性化基本計画を策定いたしまして、県内の他都市に先駆けて設置されましたタウンマネージメントの協力によりまして、まちづくり協定の制定と、これに基づくアーケードの整備、統一ファサード整備、商店街周辺道路のカラー舗装化やポケットパークの整備、空店舗の活用によるチャレンジショップや市民の触れ合い施設の整備等推進するなど、活性化施策を着実に遂行し、中心市街地通行量の減少に歯どめがかかるなど、一部でその成果も見え始めております。  次に、雇用・労働政策につきましては、国・県主管のもと、職業紹介、職業訓練、労働安全管理など全国的な統一性を保ちながら行われておりまして、市町村はそれら関係機関と連携し協力することで雇用対策を推進しているところでございます。  本市におきましても、商工会議所、諫早雇用労務協議会など関係団体に対する支援や連携によりまして、企業合同説明会、職場見学会、新入社員セミナー等を開催し、雇用対策に努めております。平成十三年度からは国の緊急地域雇用創出特別交付金事業を活用し、公的部門における雇用創出も図っているところでございます。  雇用の確保につきましては、企業誘致等本市でも積極的に進めておりますが、諫早中核工業団地に誘致したソニー企業グループでは、千五百人規模で従業員が増加しております。また、新工場の建設時に約千七百億円の設備投資がありましたが、さきの新聞報道にもございましたように、諫早工場には十五年度における七百三十億円の追加投資に続きまして、来年度、十六年度にはさらに五百三十億円が投資されまして、最先端技術の半導体生産ラインが構築されることになりまして、雇用、税収、経済波及等に相当の効果があるものと期待をいたしております。  市といたしましても、工業用水道や流通産業団地など基盤整備には力を入れておりまして、合併を控え、今後とも雇用の確保が見込まれる企業の誘致等につきましては積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。  次に、諫早公園と高城回廊の整備でございます。  市長就任以来、諫早公園、高城回廊など市中心部の公園整備等には特に力を入れてまいりました。諫早公園の整備につきましては、平成九年度のツツジの樹勢回復事業を皮切りに、本年度までにツツジ周辺の伐採、枝落し、池のしゅんせつ、階段の改修、手すりの設置工事、ツツジの補植等を計画的、年次的に実施してきておりますが、今後も引き続き眼鏡橋前の芝生広場周辺等、市民の方々がゆっくりと憩える、また子どもたちが水とも遊べるような、そういった整備を行っていきたいというふうに考えているところでございます。  高城回廊の整備につきましては、平成十三年度から既存ルートのバリアフリー改修工事、倉屋敷川への注水工事等を行い、特に今年度は長い間の念願でありました御書院の一般開放が長崎県と諫早高校の御配慮をいただき実現いたしました。これによりまして、御書院を取り込み体育館から図書館までをつなぐ散策路の新ルートの整備も完了したところでございまして、高城回廊につきまして、さらによりよい整備を行ってまいりたいというふうに思っております。  いずれにいたしましても、諫早公園はまさに諫早市のシンボルであるわけでございます。今後とも、公園一帯から四面橋、本明川のほとり、そういったことにつきましても整備を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。  次に、職員研修の問題でございます。  地方分権が推進されるなど地方行政を取り巻く環境が大きく変化している中で、職員には政策形成能力、問題解決能力等の向上がますます求められておりまして、これからも人材育成の観点から、これらの研修は合併後も継続していかなければならないというふうに考えております。  また、議員御質問の合併に向けての研修ということでございますが、市町村は自治行政の適切かつ円滑な運営を図るため、地域における事務及び法律に基づく事務を処理しておりますが、同じような事務でも事務処理が違うものが多くあることは認識をいたしております。また、特にこの社会福祉法に基づく福祉事務所の事務のように町では処理していない事務もございますので、サービスの低下を招かないよう人事交流を含め研修方法については他町との協議を行いたいというふうに思っております。  いずれにいたしましても、私は職員の研修、資質を向上させるということは非常に最重要な課題だというように思っているわけでございまして、今後とも新しいまち、人が輝く創造都市諫早を目指しまして、諫早市の職員はもちろんのこと、市のリーダーシップ、それから町の皆様方との交流を通じながら、全体の職員の質の向上を目指してまいりたいというふうに考えているところでございます。  あとの部分につきましては、担当部長の方から答弁させたいと存じます。 33 ◯農林水産部長(佐藤忠道君)[ 108頁]  諫早湾干拓事業の関連の御質問について、私の方から御答弁を申し上げます。  まず、第一点の入植者調査、これは営農意向調査でございますが、この件についてお答えいたします。  御承知のとおり、この諫早湾干拓事業につきましては、平成十八年度の事業完了を目指しまして、現在、内部堤防工事、あるいは干拓地内の農地の整備工事が進められております。干拓地内の農地面積につきましては、中央干拓地が約六百ヘクタール、小江干拓地が約百ヘクタールで、合計の七百ヘクタールとなっております。事業完了を三年後に控えまして、今後、干拓地の土地配分をどのように行うかというのが課題になっております。  こういうことから、長崎県におきましては、土地配分計画を策定するに当たりまして、今後の農業を担う認定農業者と農業生産法人等を対象といたしまして、干拓地で希望する経営内容についてのアンケート調査を二月上旬から四月の下旬までを期間といたしまして実施をいたしております。県内では全域を対象としておりまして、アンケート調査票の配布、回収につきましては各市町村役場を介して行われております。  これを受けまして、本市におきましても二月十七日付で市内の認定農業者百二十三名いらっしゃいますが、この認定農業者を対象といたしましてアンケート調査の協力をお願いしたところでございます。  また、この認定農業者以外に干拓地の営農に関心のある農業者等につきましても調査対象に含めたいということで考えておりまして、市の農業振興課に問い合わせをお願いしたいと思っております。なお、このことにつきましては、市の私どものホームページにも掲載をいたしますし、また、市報の三月二十日号にも掲載を予定いたしております。  次に、アンケート調査の内容でございますけれども、現在の経営の状況、将来の経営規模、干拓地での営農希望について、入植か、あるいは増反か、土地の買い取りか、あるいはリースかなどとなっております。  また、平成十二年度に専門家で構成されました諫早湾干拓営農構想検討委員会において提言をされております営農モデルでは、土地利用型大型野菜を初め、八類型を設定しておりますけれども、今回のアンケート調査の結果を踏まえまして、さらに内容を充実させていくことになっております。  なお、本市といたしましても、干拓地に入植あるいは増反を円滑に行いますように、営農希望者に対する支援策等について、国県とも十分協議しながら進めてまいりたいと思っているところでございます。  次に、潮受堤防上の排水ポンプの件でございます。  現在、潮受堤防上の中央部に位置しております仮設の排水ポンプにつきましては、平成十二年度の有明海ノリ不作等の抗議の一環として、佐賀、福岡、熊本の三県漁連から調整池の水をポンプで排水するよう要望を受け、平成十三年度に設置されたものと伺っております。  なお、ポンプの設置台数につきましては合計で八台でございまして、この設置に係る費用については約一千二百万円と聞いております。これにより調整池からの排水の状況につきましては、設置された排水ポンプから一日当たり約十万立方メートル、それから南北排水門から約十万立方メートルとなっております。  なお、この排水ポンプについては、あくまでも仮設的な設備であり、調整池の管理水位に影響を及ぼさない範囲で稼働をしていると聞いているところでございます。  以上でございます。 34 ◯十二番(岩永賢一君)[ 108頁]  新幹線の答弁はないみたいですね。  まず、市長に行きます。市政の運営について、経済産業政策ですね、これは今よく問題になっています特区の問題について、やはり諫早市ならではのことを特に雇用・産業部門では考えてください。観光とか、よく私もあちこち行きます。それではもうこの諫早では成り立たないですよ、正直。あれが、例えば潮受堤防、こんな立派な風景、あんなのはもう幾つもあります。あんなのは私はわざわざ見に行きません、正直言って。これは私の意見は結構重視してください。そこそこ回っているつもりです。この前数えてみましたら、一期目の四年間に日本の自治体を八十カ所回っていましたね。具体的には議員なり議会事務局なり、または執行部なりが対応してくれた自治体です。単に温泉に入りに行っただけは数えていませんよ。少なくともこのくらいは回ってみて、観光政策についても助言をしておりますので、諫早の底力を見せることができる特区については十分考えてください。(1)は、それで終わります。  諫早公園と高城回廊の件ですが、私、高城から諫早駅までの間の道、これはぜひ整備してほしいんですね。あそこは非常に通行量が多いです。特に諫早高校の生徒など、あそこを通学していますし、また理事者の方にも何人かあそこを通勤路に使っている方もいらっしゃいますよね。現実的に歩道がついていない、街灯が少ない。市町村合併をすると、この東小路付近に市役所が、またいろんなものが集中している、一市何町かは諫早駅が交通の中心になる。こことあそこの間はやっぱりもう少し新諫早市としては整備する必要があると思いますが、市長の見解を伺います。 35 ◯市長(吉次邦夫君)[ 109頁]  おっしゃるとおり、四面橋から本明川の右岸側ですね、この公園に至る道、これは確かに道も五メートルぐらいで狭いわけでございますが、通学の子どもたちとか、そういった市民の方々も利用しておられます。散策道として非常に私も絶好なところじゃないかというように思っておりますので、今後、道路の拡幅の問題とか、あるいは桜並木とかそういったものはできないかとか、いろいろ研究中でございまして、私は諫早公園を中心とした、そういった諫早らしい風景が生まれるような、今現在もそうなんですけれども、まだよりよく整備をしていかなければならないというように思っております。どうかよろしく御理解のほどお願い申し上げます。  以上でございます。 36 ◯議長(古川利光君)[ 109頁]  ちょっと途中ですが、火災情報ですね。一般建物火災、久山台だそうでございます。  続けてお願いします。 37 ◯十二番(岩永賢一君)続[ 109頁]  オシドリの散歩道ですね、これにイラストがありますが、今、市長が答弁したような絵がかいてあります。ぜひ市民の憩いの場になるように、また心の安らぎが得られるような安心できる道を整備してください。  次に、職員研修ですが、これは補正で今年度はぜひ研修を入れてください。例えば、先ほどの新幹線の話ですが、これは担当課長補佐が新幹線に乗ったと、その復命書の話も聞いております。このようにどんどん行かせることですね。  ところが、干拓問題で児島湾に議員が行っておりますが、農林水産部長、私あそこ行ったことなかとですよと、それで答弁しなさいというのは、部長、きついと思いますよ。やはりそういうのは議員が行けば、理事者は後追いして行っておかないと、また次、質問来るんですから。そういうところの研修は、例えば、少なくとも部長と担当課長ぐらいは行けるように、特にこの研修費というのは必ずプラスになって戻ってきますから、これはぜひ補正ででも今年度は特に頑張ってください。  次、市長のリーダーシップについて、特に残り、この次、三選目に出るということですのでお伺いしますが、これはこの前の議会でも言っておりました二期生「いっきの会」というんですが、これで沖縄県宜野湾市長、伊波洋一さんを訪ねてまいりました。その中で、これは市長に事前資料を差し上げておりますが、月に一回、市長講話というのを彼はやっております。これについての感想をお願いします。 38 ◯市長(吉次邦夫君)[ 110頁]  昨年、この伊波さんというのが市長になられまして、月に一回、これは庁内放送でしょうか、講話をしておられるというようなことで、非常にいいなというふうに思っております。その中身も読んでみますと、やっぱり市民が主人公であるというふうなことでございまして、その辺の物の考え方というのは、私と全く一緒でございます。  私も御承知のとおり市民主役、対話の市政ということでこれまで来ているわけでございまして、また、職員が研修する場合にも必ずそれはいつも時に触れ、異動の辞令交付、あるいは退職とか年末のあいさつの中では必ず職員にはそういった訓示をいたしているわけでございまして、市民の方はお客様であるということで、きちっと対応してくださいということを申し上げておりますが、趣旨は一緒のようでございまして、そのときそのときの市政の動きというものをお話をしておられるようでございますので、今後とも私もそういったものも参考にしながら、職員の研修には力を入れてまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上です。 39 ◯十二番(岩永賢一君)[ 110頁]  私も市長さん、何人か知っていますが、この伊波さん、非常に吉次市長と考え方が似ておられます。ですから、あえて紹介をしているわけですね。決定的に違うところが一つあるんですが、伊波さんは名札をつけています。これはこの前の議会でも私申し上げていました。また、非常に職員との対話、市民との対話を重視しておられます佐賀市長、木下さん、この方も名札をつけておられます。吉次市長は原則名札を着用なさらないという理由、これは私はぜひつけてほしいわけですね、三役の方も。これについての見解、つけない理由じゃなくて、名札についての見解を答弁してください。 40 ◯市長(吉次邦夫君)[ 110頁]  そうですね、名札というのは職員の方が市民と接する場合に、名前がわからなくてはいけないというようなことで名札をつけている。私は御承知のとおり、自分の体に名札がついておりますので、そういったことでいいであろうということで、職員にはそういったことで、私はいつも対話を交わしておるところでございます。  以上でございます。 41 ◯十二番(岩永賢一君)[ 110頁]
     それは自分の意思で構わないんですけど、私はできればつけてほしいなと思っております。  朝日新聞二月二十九日付で介護保険関係の記事が載っておりました。その中に、これもさきの議会で申し上げましたが、千葉県我孫子市長福嶋さん、これは会派で実際お会いした市長さんなんですけど、その方や、これは今年度の厚生委員会で視察をいたしました愛知県高浜市、これは市長に直接会えませんでしたが、この森市長などはやはり独自のリーダーシップを発揮なさっていますし、私も一生懸命そういう方に議員と一緒に会いに行くようにしています。来年度ちょっと考えているのは北海道のニセコ町長の逢坂誠二さんですね、これはぜひ実現させたいです。私自身は何度かお話を聞かせてもらっています。  こういう全国各地のリーダーたち、この方たちの政策をよく見ておりますと、やはりその町の個性を非常に重視した政策、私が時々ちょっと皮肉っぽく国、県の政策に追従するなということを言いますが、それはもう大方は市長お得意な、大方はそれで構いませんが、やはり何%かは諫早市独自の、特に今回この諫早市をまとめるのであれば、この次の三期目の一年間は独自の政策を出してほしいと思いますが、その付近の意気込みをお願いします。 42 ◯市長(吉次邦夫君)[ 110頁]  それはもうおっしゃるとおりでございます。やはり諫早市の、この自然豊かな諫早市を、しかも人情味あふれるこの諫早市民の諫早市らしいまちづくりというのはぜひ必要でございます。ですから、そういった意味で、ただ単に国とか県とかに追従するようなことだけではなくて、そういう意味じゃなくて本当に地域独自のまちづくりを目指さなければならないということで、それはそれぞれ各市、各県もそうだと思いますけれども、私はそういったことで諫早らしい市民の方々の本当に豊かになれるような、そういったまちを目指してまいりたいというふうに考えておりますので、今後ともどうかよろしくお願い申し上げたいと思います。 43 ◯十二番(岩永賢一君)[ 111頁]  はい、ありがとうございました。  新幹線、今回、農林水産部より先に新幹線やりますね。  九州新幹線八〇〇系つばめ、これは何両で運行されますか。一編成当たりの定員などはお調べですか。 44 ◯生活環境部長(鳥合亮吉君)[ 111頁]  鹿児島ルートの部分については、よく調査をいたしておりません。 45 ◯十二番(岩永賢一君)[ 111頁]  通告しているでしょう、鹿児島ルートについて聞きますよということをですね。さっき時間を使い過ぎましたから、余り時間を持たないんですよ。どうぞ調査をしてください。  なぜそう言うかというと、この六両ぐらいの新幹線が九州内を走るのは構わないんですが、六両の新幹線が東海道に入れるなんてとんでもない話ですよね。これだけを知っておいてください。つばめでさえ東京には行けない事実というのは、六両新幹線を入れるほど東海道新幹線はあいていないということを今言いたかったんです。全席禁煙ですね。これもスモーカーの方、どうぞ注意してください。鹿児島に行くときは、たばこ吸えませんよ。  博多から鹿児島というのを一つ例にとりますが、実際、博多駅発の最終時刻、こんなのまだ調べていないんでしょうね、私、通告しているんですが。実際、現実的に博多から鹿児島、逆でもいいです、鹿児島から博多、どこかバスや飛行機などとの比較の資料など、もし調査していらっしゃるなら、どこでも構いませんからまず報告をしてみてください。 46 ◯生活環境部長(鳥合亮吉君)[ 111頁]  最終時刻等については調査いたしておりませんが、従来の所要時間と、新幹線が走ることによっての所要時間、これについては従来が三時間五十分かかっておったけれども、新幹線を利用することによって二時間十分台になると、約一時間四十分の短縮になるというようなことを調査いたしております。  あと、調査の部分で申し上げますと、料金の問題がちょっと変わってまいります。これまで在来線の場合は、運賃、特急、指定席まで入れて八千七十円であったものが、新幹線を利用いたしますと九千四百二十円になる、そういった利用料金の調査はいたしておるところでございます。  なお、利用料金の関連で申し上げますと、二枚つづりを利用する場合は、現行一万円のものが新幹線の場合には一万五千六百円になると、こういった調査については現在もやっておるところでございます。  以上でございます。 47 ◯十二番(岩永賢一君)[ 111頁]  所要時間なんていうのは調査じゃないでしょう、それは。このつばめのパンフレットを見れば二秒でわかる話ですね。運賃はよく調べてあると思います。今言ったとおり、現実的にJR九州は二枚切符、四枚切符でやりくりしますので、一万円が一万五千六百円に上がるということですよ。いいですか、新幹線を入れると、これだけ上がるわけですね。じゃあ、バスの値段、航空機の値段というのは調べていますか。 48 ◯生活環境部長(鳥合亮吉君)[ 111頁]  その部分については調査をいたしておりません。 49 ◯十二番(岩永賢一君)[ 111頁]  市長、これね、交通対策室をつくりましょうよ。新幹線対策室ですね。交通問題というのは、私が交通が得意だから言っているんじゃないですよ。干拓だって推進室があるじゃないですか。最初の議会で言いましたね。もちろん、市内または長崎県央というところの交通問題というのも非常に大事ですね。国道の整備その他から総合的にやらなきゃいけないんですよ。生活環境部だけではできませんよね。都市整備部も、これは当然土木部もかかわってくる問題なんです。教育委員会もかかわりますよ。  ですから、こういう交通政策というのはもう少し力を入れてやってください。今の答弁見てわかるでしょう。鹿児島ルートについてと通告しているのにもかかわらず、バスがどうだ、飛行機がどうだ、相手は、敵はバスや飛行機なんですよ。かつて何分かかっていたから、今は何分なんていうのは、もうかつてはないんですから。それと比較する必要はないんですよ。  特急つばめが、リレーつばめが博多駅発二十一時十分です、博多駅をですよ。バスは天神を二十一時です。どっちに乗りますか。特急が新幹線とリレーして鹿児島中央駅に二十三時四十分、バスは零時四十分、一時間後に着きます、いいですね。乗車券がさっき言った二枚つづりで片道当たり七千八百円、バスは三千七百五十円、半額以下ですよ。  わかりやすく言いますと、JRは二枚切符が一万五千六百円、バスは四枚で一万五千円です。今のデフレ傾向の中で、新幹線は厳しいですよ。航空機は通常料金が一万五千五百円ですが、特割その他で平均九千五百円、早朝便、深夜便は六千円で乗れます。空港までのバス賃が千二百円、早朝便を使うと七千二百円、新幹線は七千八百円ですよ。二枚切符の安い方を買って七千八百円ですよ。通常価格で九千四百二十円ですね。こんな高く設定しても、つばめは厳しいと思います。  なぜ、こう言うかというと、かもめが今、長崎―博多間が四千九百十円なのを、四枚切符で二千五百円、二枚切符で三千円、大体四九%オフですよ。バスも実際そうです。現実的に二千円で行けるんですね、博多というのは。時代に非常に逆行した新幹線をつくってしまったんですね。私はそう思っています。これだけ物が安くなっている中で、新幹線で一・五六倍の値上げ、これは所見ですから答弁できると思います。生活環境部長、どうでしょう。 50 ◯生活環境部長(鳥合亮吉君)[ 112頁]  確かに利用料金は上がる部分はあろうかと思いますけれども、それだけ一定の時間短縮効果というものもあるわけでございまして、その辺は選択の問題になろうかなというふうに思っておるところでございます。 51 ◯十二番(岩永賢一君)[ 112頁]  JR九州諫早駅に行って、つばめの時刻表を下さいと言ったら、ありませんと言われましたよ。その程度の営業しかしていないんですよ。先ほど言いましたけど、全部長答弁なんていったら、これはもう非常ないろんなお願いが、休み時間に入りましたので何人かに聞きますが、市長、助役、収入役、教育長、水道局長、五役までにしておきます。鹿児島に行かれる予定と、鹿児島に対する興味、実は私、鹿児島大学なんです。鹿児島に非常に興味があります、自分自身はね。鹿児島に対する興味を、大体自分の興味で構いませんから、どうぞ答弁してみてください。 52 ◯市長(吉次邦夫君)[ 112頁]  四年に一回、市長会がありますので、そのときに行ったのと、それから九州の河川関係の同盟がございます。それで川内の市長が会長で、私、その次の会長でしたので行ったことがありますけれども、過去には何回かもちろん会議その他で行ったことがございますが、私用で行くというのはまずないですね。仕事でしかないわけでございます。また、そういった時間も私はないもんですから、今の段階では、もちろん鹿児島は何回か指宿とか霧島とかも登ったこともありますし、あるいはまた桜島とか、あの辺もずっと行ったこともあります。それから知覧とかございますが、いずれにしてもいいところだというふうには思っております。  以上でございます。 53 ◯助役(副島宏行君)[ 112頁]  お答えいたします。  鹿児島については、縁戚関係もございますし、何度も参りました。また、新幹線の問題で市の職員が試乗会に行って復命書を見ましたけれども、非常に快適で本当に便利になるというような感想も書いております。できたら長崎新幹線も計画されていますし、そういうことでぜひ行ってみたいと思っております。 54 ◯収入役(内田義勝君)[ 112頁]  向こうの方には毎年九州収入役会議がございまして、ことしは長崎が当番になっておりますが、一年に一回は行っております。個人的には行く予定はございません。 55 ◯教育長前田重寛君)[ 113頁]  私は、鹿児島に非常に魅力的な方がおられまして、実は家内と一緒に行くように約束をしておって、なかなか時間がとれずに行っておりません。暇ができましたら一緒に連れていこうと思っております。 56 ◯水道局長(池松正光君)[ 113頁]  私は、私の一番身近な人間が鹿児島生まれなもんで、連休あたりには行ってみようかな、乗ってみようかなと思っております。  以上です。 57 ◯十二番(岩永賢一君)[ 113頁]  収入役、特に行ってほしいんですよね。牟田議員の質問に向こうの人が来てくれると答弁なさっていますよね。向こうの人ですよ。鹿児島市議会議員の野口英一郎さんとこの前お話ししたときに、いわゆる向こうの人が来てくれることに期待しているということですが、向こうの人としての収入役の見解をお願いします。 58 ◯収入役(内田義勝君)[ 113頁]  牟田議員さんから突然指名をされまして、長崎新幹線がもし来たとしても、博多あたりにストロー現象で吸い込まれるだけだよというような御質問がありましたけれども、確かに時間的に便利になりますと、私もストロー現象は起こるであろうということは否定いたしませんけれども、要するに長崎とか雲仙とか諫早とかの魅力あるものを準備することによって、長崎県より十倍も百倍も多いところからの人も便利になるわけですから、その辺は工夫次第だと思っております。  以上です。 59 ◯十二番(岩永賢一君)[ 113頁]  鹿児島県が開業に向けて何を工夫なさったか御存じですか。 60 ◯収入役(内田義勝君)[ 113頁]  知りません。 61 ◯十二番(岩永賢一君)[ 113頁]  話題を変えます。このリーフレットですね、誇大広告を何回もやっていますが、この誇大広告リーフレットの次の作成はいつですか。それもまたコンサルタント任せですか。この場で私が指摘した点の改善の可能性というのは、幹事としての生活環境部長、指摘なさっていますか。 62 ◯生活環境部長(鳥合亮吉君)[ 113頁]  幹事会等の席で、こういった議会の中でいろいろ御指摘されておる点、これらについては逐次いろんな形で申し上げておるところでございます。一例を申し上げますと、この期成会の特別会費の問題ですね、これらについても非常に高過ぎるのじゃないかと、そういう御意見も受けまして、幹事会の中でその辺の再検討をしていただき、今年度から約三割程度減額をしていただくようなこともやっておるところでございます。  以上でございます。 63 ◯議長(古川利光君)[ 113頁]  一般質問を保留し、午後一時まで休憩いたします。                 休憩=午後零時                 再開=午後一時 64 ◯議長(古川利光君)[ 113頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。 65 ◯十二番(岩永賢一君)[ 113頁]  午前中の質問の中で、私、鹿児島大学ですのでと申しましたが、あれは卒業しておりませんので、自主的中途退学ですので、これは今もそういう学歴の問題が出ていますので、その後、西九州大学というところの家政学部社会福祉学科を、これは卒業しております。  干拓に行きます。新幹線はちょっと時間がないから、干拓に行きます。  営農調査、意向調査ですね。これは様式の公開、私は今手元に持っていますが、ほとんどの人はこれはまだ知らないと思います。これの様式の公開というのはする予定はありますか。 66 ◯農林水産部長(佐藤忠道君)[ 114頁]  直接公開の予定はございませんけれども、必要であれば議員の皆様にもお配りして差し支えないと思っていますが。 67 ◯十二番(岩永賢一君)[ 114頁]  これ重要なことですので、どういうことが書いてあるかというのは、市政にかかわっている人は当然知っておくべきだと思いますよ。手元にありますけど、どのようなことをこの調査表の中で調査をなさるか、ある程度具体的に答弁をしてください。 68 ◯農林水産部長(佐藤忠道君)[ 114頁]  今回のアンケート調査の中身を御紹介申し上げたいと思います。  まず、調査対象者の住所、氏名とその家族、それに、その中で農業従事の状況、それから農業の経営の状況、これは当然経営面積、あるいは作物の名称、面積等でございます。それと家畜等の使用の状況、それに今後の経営についてのいろんな希望をお聞きするようになっております。  それから、現在考えている干拓地での営農意向についての聞き取り、それから、もし干拓地に入植するとなれば、干拓地で使用するいろんな農業用施設、あるいは農業用機械の希望の状況、それと将来の農産物の販売ルート等についてのお考え、こういうものが主な中身になっておると思います。  以上でございます。 69 ◯十二番(岩永賢一君)[ 114頁]  冒頭に書いてあります二行の注意書きを読んでもらえますか。 70 ◯農林水産部長(佐藤忠道君)[ 114頁]  ちょっと読み上げます。  「この意向調査の記載内容につきましては、土地配分の検討の基礎資料としてのみ使用し、他の目的には一切使用しませんので、率直な御回答をお願いします」という状況でございます。 71 ◯十二番(岩永賢一君)[ 114頁]  この取りようによっては、このアンケートの結果というのは、私たちは知り得ない可能性が出てくるんですが、それは県の方との話はできていますか。  名前を全員公表しなさいとは言いませんけど、いろんな数値とか、例えば、何人回収されて、「関心がある」にどのくらい〇がついたとか、「リースを希望」に〇がついたというような、そういう結果公表というのの予定はありますか。 72 ◯農林水産部長(佐藤忠道君)[ 114頁]  その辺は確認をしましたけれども、まだ調査したばかりということで、そういう細かい方針は、お考えは聞けませんでしたけれども、当然、調査の対象がどのくらい回答があったのか、あるいはその調査の中身がいろんな希望も面積等もそれぞれ違いますので、そういう状況の集計は当然あるものと思っておりますし、その辺が個々には名前は公表しないにしても、そういう分類で集計した部分については何ら公表しても支障はないと思っております。  以上でございます。 73 ◯十二番(岩永賢一君)[ 114頁]  その辺の公表の努力はしてください。  先ほどの答弁の中で、二月十七日に認定者百二十三名を対象にと、それ以外にもホームページや市報などということが答弁がありましたが、このホームページや市報を見て何人の人が市に問い合わせてきたかというのはこの次の議会で質問したいと思いますが、その辺に関する所見をお願いします。 74 ◯農林水産部長(佐藤忠道君)[ 114頁]  現在まだ具体的に集計しておりませんが、そういうこともつぶさに集計をして、いろんな面で参考にさせていただければと思っております。  以上でございます。 75 ◯十二番(岩永賢一君)[ 114頁]  この意向調査は、非常に重要なことですから真剣にやってください。農地をつくることは簡単でしょうけど、営農が実際勝負ですから、それは慎重なアンケートをとってほしいと思います。
     潮受堤防上の排水ポンプですが、これは私、何度も以前から言っております、見直しの中であそこはポンプが必要なんだと、排水門だけで排水できないじゃないかということで。今後の考え方、この排水ポンプがいつまで継続されるかというのが、今市の方で把握できている分で構いません、答弁をお願いします。 76 ◯農林水産部長(佐藤忠道君)[ 115頁]  あくまでも三県漁連からのいろんな要望で設置されておりまして、基本的には仮設のポンプということでございますので、完成後については撤去されるものと思っておるところです。  以上でございます。 77 ◯十二番(岩永賢一君)[ 115頁]  八台で一千二百万円の、これはどこかの中古でしょうけど、たったこれだけで排水門と同じ操作、排水量を出しているんですね、十万トン。ですから、私は潮受堤防上にもっとこういう排水ポンプをつけてほしいという考え方なんですよ。その辺に対する所見はいかがですか。 78 ◯農林水産部長(佐藤忠道君)[ 115頁]  その排水能力については、現在設置しております南北の排水調整で十分機能は果たすものと思っております。  以上でございます。 79 ◯十二番(岩永賢一君)[ 115頁]  一九九九年七月二十三日、三十時間、水をマイナス一メートルに管理できなかったという事実があるわけですね。こういう排水ポンプを増設することによって、調整池の管理はもっと容易になると思います。そういうところも十分検討して今後進めてください。  以上で終わります。 80 ◯議長(古川利光君)[ 115頁]  ここで、午前中に発生しました火災について報告があります。 81 ◯総務部長(早田征史君)[ 115頁]  御報告いたします。  先ほどの久山台の一般建物火災の件でございますけれども、一戸建てで、ほぼ全焼でございます。十一時三十三分に通報があり、十二時十三分に鎮火いたしております。  なお、家族数人がおられたようでございますけれども、お一人の方が念のためということで病院に搬送されております。  なお、延焼などはございませんでした。  以上、御報告でございます。 82 ◯議長(古川利光君)[ 115頁]  次に、九番古賀文朗議員。 83 ◯九番(古賀文朗君)登壇[ 115頁]  皆さんこんにちは。明政クラブの古賀文朗でございます。  いよいよ年度末となりまして、国の内外では一年の総決算、それと新年度の準備ということで慌ただしいようでございます。  国際的には、さあイラクだ、北朝鮮だと、BSEだ、鳥インフルエンザだと、余り楽しくない話が伝わっておりますけれども、国内では年金の問題、それから三位一体の問題、非常に重い問題が毎日のように論議されております。  三位一体という言葉を聞きますと、最近は何といいますかね、三くだり半という言葉と私はすぐに連動いたしまして、どうもこれは三くだり半改革じゃないのかなというふうに最近思うようになってまいりました。  またほかに、県内のレベルにおきましては、例の住宅供給公社の問題でございますが、後ほどまたほかの議員さんから質問があろうかと思います。非常に深刻な問題だろうと思っております。  諫早では、新諫早市の誕生がもうあと一年を切って秒読みの段階というふうになっております。それから、諫早湾干拓も間もなく誕生しそうでございますし、関係各位の御苦労がひしひしと感じられます。  さらに、吉次市長におかれましては、ことしは選挙の年でもございます。さらに御多忙のことと推察いたします。どうか今回と言わず、合併後も引き続き市政の先頭に立っていただきたいと思っております。私も頼りにはなりませんけど、一緒に参りたいと、努力をしたいと思っております。  さて、通告に従いまして、今回の質問も非常に素朴な質問でございます。  「納税者から見た予算編成について」と。自分で読んでみて、本人も内容はわからんなと思って反省しておるんですけど、内容的には、「納税者も納得する予算編成について」ということでございます。こうすればよかったなと実は反省しております。  前回、諫早の食糧自給率の現状と今後の見通しということで質問いたしました。諫早は田園都市と呼んでおりますものの、諫早市の人口を百人といたしますと、農林水産人口は二人ということでございます。田園、山林、海はたくさんございますが、人がいない。しかも、それぞれの年収も低いという状況がよく理解できました。  一方、商業、サービス業に従事しておられる方、これは百名とした場合は三十二名、それから製造、運輸、建設が十二名、実に百人中四十四人がこの分野に所属しておられます。もはや田園都市というよりも、商工業都市と呼ぶのがふさわしいんじゃないかと実は思っております。  さて、私の家は八坂町の西外れ、栄町と接する商店街の中にございます。実はこの地域、商業の分野で大きな変動が今起こっております。皆さん、それぞれ長くつき合っておられるお店とか食堂とかあられるんじゃないかと思うんですけど、これがなくなったときの経験はあろうかと思います。実は、私も半世紀以上にわたってお世話になっておりましたチャンポン屋さんです。ここは不況というよりも、後継者がいらっしゃらないということで、去年の終わりに閉められました。そこのチャンポンで私、食いつないできたといいますか、生き延びてきたという実感がございまして、ここが閉められたばかりで非常にパニックになっております。まさにチャンポン難民といいますかね、三度笠であちこちの店を、また口に合ったものを探し回っておりますけれども、三度笠状態、渡り鳥状態ということでございます。  実は、現状はこんなのどかな話ではございませんで、この地域ではこの半年にわたってお店、商店、それからホテルも廃業される。縮小して移転をされる。また、銀行そのものも統廃合がございまして、三月にはわずかな貯金の書きかえをせにゃいかんということもございました。  また、つい最近では、二月末に背中合わせのお肉屋さんが別のところに移っていかれて、そこで本当にお世話になっておりましたので困っておりますし、洋品屋さんも長崎にまた帰られたという状況でございます。  こういうふうにシャッターがおりたままの店が本当に目立つようになりまして、日ごろの話題でも、あそこの店は閉めらすらしか、ほかの場所にどうも移らすごたっばいというような話が、余り楽しくない話が、いや応なく耳に飛び込んでくる最近でございます。  実際に関係者の方々と話してみましても、何とかしてくれという叫びが肌を通じてびりびり感じられる毎日でございます。その廃業、転業、それから縮小を決断された方々の胸中を察しますと、一日も早く捲土重来を期していただきたいと願う以外にございませんで、せめてこの現状を少しでも私自身が理解し、それを各方面にお伝えして理解していただくのが私の務めかと思っております。  このような環境の中で、商業の現状というのはどんなものかと考えました。実は、たまたま十四年度の市の決算資料に目がついたわけでございます。それから見ますと、先ほど申しましたように農林水産関係が二人、実数で見ますと、千倍すればいいので大体二千人ぐらいということでございますけど、比率が五・三%の決算比率でございました。ですから、一人に換算しますと二・六五と。それから、商工業関係が四十四名、比率が六・八、一人に直しますと〇・一四五ということでございました。この中で、四十四名のうち四人は公務員関係ですので、お含みおきください。  この数字の違いは何なのかということに疑問を持ったわけでございます。特に商業、サービス業に従事される方、この方たちのいわゆる納税といいますか、この歳入の比率は多いはずだと。人員が多いところは、当然歳出の総額も多いはずじゃないのかと。その比率が違うのは、これはどういうことなのか、本当にこれは公平なのかという疑問を持ちました。この数字を見ているうちに、私自身もだんだんエスカレートしてまいりました。  この分野の人たちにとっては、高福祉、高負担という言葉がございますけど、どうもこれは高福祉、低サービスじゃないのかなと。ハイリスク、ハイリターンという言葉もございますが、ハイリスク、ノーリターンとは申しませんけど、ローリターンじゃないのかなというふうに思っています。さらにエスカレートしまして、士農工商という序列というのは、これはいつまで続くんだろうという、半ば八つ当たりみたいな気分になりました。そういう気分になりました。  確かに、十六年度、次の年度の当初予算というのを見てみますと、農林水産関係が二人として、これは三・六%になっています。一人に直しますと、一・八ですね。それから、商工業関係の四十四名は変わらんとして、これが五・二%で、一人に換算しますと、これは割り切れなくて〇・一一八一八八というような数字でございました。  ただ、先ほど申しましたように、公務員関係の四人を除いて計算する、四十人で計算しますと〇・一三という数字。双方とも下がりながら比率が近づいておると。一・八と〇・一三ということでございます。そもそもこういう比較が成り立つのかどうか、これは的外れじゃないのかなという、これはわかりません、私自身。負担の公平はイコール配分の公平と私は信じておりますので、どうも釈然としないということでございます。  そもそもこういう質問ですので、答えにくいのは承知の上でございます。いろいろ国の政策もあることでしょう。答弁できる範囲で結構でございます。特に商業関係者の窮状を御理解の上、比率の違いと予算配分の苦労、留意点をお答え願いたい。  お断りしておきますけど、農林水産関係比を引き合いに出しましたが、別に農林水産部長とか次長とかにうらみがあってのことではございませんので、どうぞ御理解いただきたい。  次に、民間の商業、サービス業の税負担は大きいと思います。窮状にある現状打開の施策はどのようになされておるのか、空き店舗対策と現状をお知らせください。  また、これからはウナギに続いてスッポン料理に力を入れるということでございますが、観光面での施策はいかに。商工部の御苦労と仕事のPRを兼ねてお答えをいただきたいと思います。  それから、大きな二番目でございますが、現在、身勝手で凶悪な事件が続発いたしております。すべて人権の侵害を伴っておる事件でございます。しかも、どんどん低年齢化しておると。人権教育、その啓発について、諫早では各所でばらばらに取り組んでおられるようでございます。全体像が見えにくい。企画統計の分野、それから生活相談室で取り扱っている分野、それから学校で取り扱っている分野、これが横の連絡を取り合う必要があるんじゃなかろうかと私思っていますので、その点についてお尋ねをしたい。  それから、三番目でございます。これは夢のある話でございまして、皆さんも取り上げておられる諫早湾干拓地の利活用についてでございます。  これもほぼ完成に近づきつつあります。新しい国土、財産が生まれようとしておりまして、これは今の世界の中でも例がないことだろうと思います。議会でも特別委員会を設置いたしまして取り組んでおりますが、堤防の上から見ましても、それから淡水湖の中から見ましても、それから干陸地から見ても、もちろん農地から見ても、どの基点から見ても非常に夢のある楽しい発想ができそうでございます。こちらの住み心地がよいのか、はたまた出水平野が住宅難になったのか、ナベヅルも三十羽ほど飛来して、そのうちふえるんじゃなかろうかと期待しております。  新聞報道によりますと、県では入植希望調査、営農意向調査ですね、これは先ほどありましたので結構です。それと農業公園の誘致のことについて伝わっておりましたが、新しい情報がありましたらお伝え願いたい。  完成後の干拓地の利活用、これはどうしても新しいルールが必要になってくるだろうと思います。このまま勝手にどうぞというふうに使うわけにはまいりません。決して私は規制というのは好きじゃありませんけれども、新しいルールが必要だろうと。諫早市の業務にこれがどのようにかかわってくるのか。  それともう一つ、個人的に、これはこうして使ったがいいがな、こうした方がいいがなというようなアイデアがございましたら、市長以下、我はと思われる方にひとつお答えをいただきたい。  以上、壇上からの質問を終わりたいと思います。どうぞよろしく御答弁をお願いいたします。(降壇) 84 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 118頁]  第一番目の納税者から見た予算編成、これは財務部長の方からお答えいたしますけれども、確かに職業の分類、百人中、統計上から見ますと、おっしゃるように商業、サービス業が三十二名とか、製造業、運輸、建設、これは勤め人も入って十二名と、農林水産業が二人、失業中が三人、無職五十一名というのは小さな子どもたちのことですけれども、確かに職業から見るとそういったことでございます。  だからといって、予算の配分から見ると、一人当たり計算するとそういったことになるかもしれませんが、税金というのは、これこそ公平に、全国一つの大きな、税制というのが一番重要なことでございますので、国におきまして、あるいはまたそれぞれの都道府県におきまして、いろんな税収をきちっとやっておるわけで、この公平性というのが崩れますと大変なことになるわけでございまして、まあ負担の公平。それを受けまして、私どもはできるだけ公平、公正に市民の方々に、この予算が使われるということが私は一番大事ではなかろうかなというふうに思っているわけでございます。ただそれが今言ったように、人数が多いからそこにという意味ではなくて、市民の方々がそれぞれの立場で公平に公正に使われることが必要であろうと。  お金というのは、天下の回り持ちと言います。ですから、商業の方も、そこに買い物に来るのは一般のすべて、農業の方もいらっしゃろうし、サラリーマンの方もいらっしゃるでしょうし、商業の方はそこで品物を売ってお金が入って、そのうちからある一定の所得がございますれば税金を払うということで、人のお金、預かりものと言ってもいいかもしれませんですね。  そういったことで、お金というのはすべてがずっと回っておるわけですね。ですから、諫早には中核工業団地もございますが、これは物をつくって売って、それで利益を上げて税金も納めていただくというようなことで、これも人から買ってもらわなければ何もならんわけで、やっぱりそれぞれ、お金というのは昔から天下の回り持ちとよく言いますけれども、まさにそうではなかろうかなというふうに私は思っているところでございます。あとは財務部長の方からお答え申し上げたいというふうに思っております。  ところで、諫早市における人権教育啓発はどのように行われているかということでございます。  社会が複雑多様化する中で、人権問題というのは女性、子ども、高齢者、障害者等の問題だけではなくて、外国人とかHIV感染者等に対する問題、あるいはまたインターネットを介しての人権問題など、新たな課題も生じております。  諫早市では、基本計画をもとに、関係各部におきまして、こうした人権問題の解決と啓発に向けて取り組んでいるところでございます。平成十二年八月には男女共同参画課を設置いたしまして、皆さんよく御存じの「女・男フォーラムinいさはや」を開催するなど、市民の皆様とともに男女共同参画社会の実現を目指しておりますし、また、昨年九月に策定いたしました「いさはや健康と福祉のまちづくりプラン」におきましても、基本理念の冒頭に、「全ての市民一人ひとりの尊厳の保持」をうたい、取り組んでいくことにいたしております。  また、来年度は、企画統計課におきまして人権啓発のための研修会を実施する予定でございます。しかしながら、人権尊重社会の実現には、教育委員会で実施されております心の教育こそ最も重要であると思われます。  また、子どもたちへの心の教育は、学校教育の現場だけではなくて、日々の日常生活の中、あるいはまた、家庭や地域社会においても行われていくべきものでございまして、御提言のございました人権教育、啓発のための庁内横断的な連絡機関についてでございますけれども、子どもたちがごく自然に人権について学べる家庭と地域社会づくり、大人たちの人権意識高揚のために関係各部、あるいはまた、教育委員会が連携いたしまして施策を推進する体制を、市町村合併も見据えながら整えていきたいというふうに考えているわけでございまして、まさにこれは人が人をいかに大事にしていくかというようなことでございますので、人権問題については基本的な問題でございますので、今後ともそれぞれ連携をとりながら取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。  それから、諫早湾干拓の利活用についてでございますけれども、十八年度完成の予定で順調に進捗をしているところでございます。この事業の防災機能の強化と優良農地の造成という目的達成はもちろんでございますが、議員がお考えのように、諫早湾干拓事業で新たに創出されます調整池、潮受堤防、自然干陸地等の資源の恩恵は、諫早湾区域にとってはかり知れないものがあろうかというふうに考えております。  そこで、この事業で創出されます地域資源等を利活用することによって、魅力ある地域づくりに貢献する目的で、諫早湾地域資源等利活用検討協議会が設置されまして、いろいろな利活用案が鋭意検討されているところでございます。  また、昨年十二月諫早市議会におかれましては、諫早湾干拓利活用調査特別委員会を設置していただきまして、早速、陸や調整池内から見た諫早湾干拓の状況調査も行っていただくとともに、岡山県の児島湾にも出向かれて、精力的に現地調査の上、御検討いただいていることにつきまして、感謝を申し上げる次第でございます。  この事業で創出されます資源といたしましては、農業、教育、観光、水、道路、自然環境、水産と、そういったものの資源があるわけでございます。これらの資源を有機的に結合させて、効果的かつ幅広く活用を図ることが今後の課題であるというふうに認識をいたしております。  いずれにいたしましても、島原半島まで含めた県央の大きな有効資源でございますので、各方面からのよいアイデアをいただきながら実践につなげていくことも、市町村合併の大きな任務というふうに考えているところでございます。  前、私も答弁したことがあろうかと思いますが、ここに環境、エコを基本にしたような農業だとか、あるいはまた自然を、防潮林もつくり上げて、馬車とか馬が走るような、そういった田園風景を想像したこともありまして、農業と都市との交流的な場所というようなことで、小高い山をつくって森をつくるとか、そういったのも話したことがございますが、昨日の円弧すべりを考えた場合、地盤が非常に軟弱でございますので、どの程度までできるかですね。  こういった事故がございますれば、非常に難しいところもあるようですね。ですから、十分その辺は状況も踏まえながら、できるだけこの干拓がいい、皆様方が本当に農業としても、あるいはまた、先ほど申し上げたいろんな意味での資源として活用できるような形ででき上がればいいなというふうに思っているところでございまして、今後とも私どもこの諫早湾干拓の利活用につきましても一緒になって取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。  以上でございます。(降壇) 85 ◯助役(副島宏行君)[ 119頁]  干拓地の利活用について、個人的なアイデアをということで御質問がございました。  ただいま市長から答弁がございましたように、総括的にさまざまな形で検討がなされております。そういうことが中心になろうかというふうに思っておりますが、私も助役、また干拓の里の社長という立場もございます。そして、十七年三月には合併が実現いたしますし、そしてまた、十八年にはこの干拓地が完成をいたします。そういう意味では、地域のものが一つの資源を広い形で共有することになります。そういう変化がございます中で、私ども干拓の里といたしましては、やはり広くなる、あるいはこの干拓が完成することによって多くの皆さんが訪れてくれるというような面で、そしてまた、関係町との観光資源とも有機的に連携をして、この機会を利用したらと思っております。  いずれにいたしましても、さまざまな関係者とともに、いろんな意見をそういう機会にお出しをし、そしてまた、そのことの実現に向け、活性化につなげていきたいと思っています。  以上でございます。 86 ◯農林水産部長(佐藤忠道君)[ 120頁]  干拓地の利活用の関係で、農業公園の新情報があればということのお尋ねでございました。  御承知のとおり、新聞報道がなされておりましたけれども、その後、あの情報以上の情報は出ておりませんので、お伝えしておきます。 87 ◯財務部長(宮本明雄君)[ 120頁]  一番目の、納税者から見た予算編成の小さな一番目のことにつきまして、私の方から答弁させていただきます。  諫早市の収入の根幹は、言うまでもなく、市民の皆様からの市税でございます。また、国県の補助金や交付税等も、もともとは国民、市民の皆様からの税でございまして、そういう意味では、市の収入のほとんど全部が税金であると申し上げてよろしいかと思います。  よりよい住民サービスの実現のため、また、市民主役のまちづくり実現のため、限られた財源を有効に配分することが予算編成の基本でございまして、市民の皆様の血税をむだなく活用させていただくことが大切であると考えております。  国税収入は、既に御承知のように、バブル崩壊後の長引く景気の低迷により伸び悩んでいるところでございます。諫早市におきましては、平成十四年度に誘致企業による税の大幅な増収がありましたが、平成十六年度の税収の予算額は前年比四・七%の減と厳しい状況でございまして、行政の効率化がますます重要になってきているところでございます。  先日、資料を配付させていただきましたが、今回の三位一体の改革に伴います補助金の廃止縮減や交付税の削減は、税源の移譲を差し引きましても大幅な赤字となっておりまして、これまで以上に厳しい編成作業を強いられたところでございます。景気の動向が不透明な中、三位一体の改革は平成十八年度まで続くため、今後もさらに効率的な行財政を推進し、市民の皆様の貴重な税金を有効に活用するよう努めてまいりたいと存じます。  本年度の予算編成におきまして、例年と大きく異なりましたのは、三位一体の改革の影響で、交付税等の国からの収入がほぼわかりましたのが年末でございまして、交付税の減額等はある程度は織り込んでおりましたけれども、予算編成のスケジュールや歳入面において非常に窮屈になったところでございます。  各部局の予算のシェアの件でございますけれども、市においては予算規模が大きな国等と異なりまして、各部局のシェアは固定はしておりません。学校建築を行いますと、教育費が大きく伸びるというぐあいで、各年度の重点的な施策によりまして、シェアは大きく異なってくるのが現状でございます。  ただいま御質問の中で税の負担の問題と配分の問題もございましたけれども、国の予算にしろ、市の予算にしろ、予算というものは税の再配分という性格もあわせ持っておるということでございますので、御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 88 ◯商工部長(崎田晃生君)[ 120頁]  大きな一番目の(2)でございます。商業、サービス業の活性化のためのこれまでの取り組みと、それと今後どうしていくのかという御質問でございます。  おっしゃいました十四年度の決算では、一般会計決算額に占める商工労働費の、これは款別のシェアでございますが、約六・八%となっております。金額にいたしますと、二十四億四千六百四十八万円の実績となっております。  これらの予算をどのように活用したかということでございますけれども、これまで商店街を中心といたします中心市街地におきましては、アーケード等の共同施設の整備の支援、それから商業者自身によるまちづくり取り組みを、これはルール化をしましたまちづくり協定の策定とその実行の支援、イベント等商店街にぎわい創出の支援、それから空き店舗を利活用いたしまして、新規開業者の育成支援をやっております。あわせて、これも空き店舗の中ににぎわい拠点、市民活動の拠点となる、そういう施設も整備をいたしております。  それから、商店街周辺の道路やポケットパークの整備、道路のカラー舗装化とか、ポケットパークの整備等の種々の事業を行ってまいりました。また、中心市街地以外の商業地域におきましても、活性化の計画策定、それから商業者の組織化の支援、あるいはイベント等の支援などの施策を講じてきたところであります。  今後につきましては、こうしたこれまでの事業の拡充はもちろんですが、時代の変化に対応した、新たな発想と行動力を持った商業者の育成、それから観光施設や祭り等の地域資源の活用、特に議員おっしゃいました、新たに開発しておりますスッポン料理、それから伝統のウナギ料理、こういう食と観光施設を組み合わせた観光コースの開発などにも力を入れていきたいというふうに考えているところでございまして、引き続き市民、商業者、そして関係団体の方々と連携を取りながら、一層の活性化を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 89 ◯教育長前田重寛君)[ 121頁]  学校におきます人権教育の現状について、お答えをいたします。
     学校では、すべての学校が校長の学級経営方針や学校としての重点努力事項等の中に人権教育を盛り込み、校務分掌の中に人権・同和教育担当を配置いたしまして、校内研修を計画運営したり、多くの教職員が校外での研修にも積極的に参加をして、研さんを深めているところでございます。  子どもたちに対しては道徳教育の中で、学年の発達段階に応じまして人権にかかわる内容を取り上げまして、計画的に人権意識の高揚を図っております。  教科指導においては、小学校六年生の社会科や中学校三年生の社会科の公民的分野において、基本的人権の尊重について学習を深めております。小学校では、「人権の花」運動に取り組みをいたしたり、中学校では、中学生人権作文コンテストに多数の応募をさせまして、そして意識を高めているところでございます。  また、生徒の自主的な活動としまして、生徒会が中心となって、生徒の手による〇〇中学校人権宣言文を作成いたしまして、人権集会等においてそれを公表して、いじめ根絶を目指して、あいさつ運動やボランティア活動等の具体的な生徒会活動につなげていく取り組みを行っております。  県の事業としまして、五月にはいじめ根絶協調月間を、九月から十一月には心の教育充実運動を実施しまして、各学校が推進体制をつくって、生命尊重などを重視した取り組みを行っております。  市の教育委員会といたしましても、学校関係者、民生委員、人権擁護委員等の地域の代表を委員といたしまして、「諫早市心の教育推進委員会」を昨年の十月に設置いたしました。児童・生徒の生活状況等についての情報交換や、本運動の取り組みの方向性や内容等について協議を行い、学校へ指導助言を行いました。  さらに、人権意識啓発の一助となることを目指しまして、毎年、諫早小・中学校人権標語コンクールを実施し、優秀作品の表彰を行っているところでございます。今後もこのような取り組みを継続し、さらなる人権意識の啓発に努めていきたいというふうに思っております。 90 ◯九番(古賀文朗君)[ 121頁]  それぞれ誠実な御回答をいただきまして感謝しております。  一番目の質問は、これは非常に答えにくい質問であることはもちろん承知しております。何も農林関係予算をこっちによこせというような短絡的な話ではございませんで、田園まさに荒れなんとす、商店街もまたしかりなりという状況でございますので、それぞれが自分のこととして理解、認識をしていただきたいということで、実はこれを取り上げたわけでございます。  ただ、この市、商店街につきましては、もう火の用心、火の用心というかけ声のときは過ぎまして、本当にもう燃え盛っておると。  また、諫早市の財政につきましても、火の車であるということは理解しております。これから審議いたします十六年度の予算案を見ましても、本当に苦労しているなというのがよくわかりました。あっちのポケットからつかみ出したり、あっちの引き出しからこう、ここにもあったじゃないか、どうだこうだというような、それはよく感じられます、あの数字からですね。ただ、何といいますか、一〇%いきなりカットするようなお隣の話もございますけれども、極力それを避けようという努力といいますか、とにかく景気の浮揚をしようということは、これは評価できるなと実は思っております。  金がなければ知恵を出せと、知恵がなければ汗をかけという言葉がございますが、職員一人一人にお願いをしたいと思いますが、商業、特に商店街の厳しい現状をよく認識していただいて、他人ごとじゃないんだと、火事が出たらバケツの一杯でも運ぶような、ひとつ汗をかいてほしいというように考えております。決して、やじ馬とか、変な評論家で終わってもらいたくないというのが私の気持ちでございます。  それから、この問題については一朝一夕で片づく問題じゃございませんので、今回は総論的な、総則的な質問で終わりますけれども、今後引き続き取り組んでいきたいと思います。当局におかれては、納税者を常に念頭に置いて、納税者も納得する予算の編成を期待いたしまして、この件は終わりたいと思います。  それから、二番目の人権教育、それから啓発についてでございますけれども、現在、学校での人権教育、それから庁内で行われている人権教育、それと人権擁護委員を中心とした三つがなされておるわけですけれども、実は私、人権擁護委員の一人として、この二月に五年目になるんですけど、二日間、がちがちの研修を受けてまいりました。  その中で、あっと思ったのが、人権啓発については、私は当然、これは学校で自分は受けた経験がありますし、当然法務省と今の文部科学省で話がずっと昔からできているとばっかり思っていたんです。ところが、法務省は法務省で独自でやっていると、そして学校現場は学校現場で独自でやっていると。これは諫早市だけじゃないんです、省庁がどうもそうらしいんですよね。  これはちょっとおかしいと、閣議でしょっちゅう毎日会いながら、その話をしていないというのはおかしいじゃないかと思いまして、その旨申し入れてきたんですけど。しかし、閣議の話をここに持ってきてもしようがありませんので、我々としてはこの諫早の中で人権問題、特に啓発問題を取り上げるべきではなかろうかと思っています。それぞれの部署で御協力をお願いしたいと思います。  人権、人権と申しますけれども、これは権利というよりも義務の話なんですよね。権利と義務というのは同じだと、コインの裏表ということは皆さんよく御存じのことですけど、どうも権利ばっかりの教育をして、義務の教育をしていないんじゃないかなと。義務教育における義務教育といいますか、義務啓発というのを僕はぜひもっともっとやっていただきたいなと。こういうのは早いほどいいわけですから、学校教育以前の幼稚園とか保育所とか、そういう心の教育に僕は取り組むべきだと。  家庭はもちろんなんですけど、ただ、家庭については何といいますかね、この人権問題というのは対社会の問題ですので、家庭教育だけではどうしても不足いたします。できるだけ早い時期から取り組むべきじゃなかろうかなというふうに考えておりますので、諫早の場合には各省庁の壁を越えて、縦を越えてぜひ取り組んでいただきたい。また、私も取り組むべきだと考えております。ですから、このことについてはまだ先の話ですので、これで一応終わります。  それから、干拓地のことですね。これはもう語れども語れども尽きない話だと思います。ただ、この干拓地は、農地にしても干陸地にしても淡水湖にしても堤防にしても、現在みんな国有地ですよね、国有地としてやっている。しかし、ほとんど諫早市なんですよね。一部向こう側の、全部諫早市というわけにはいきませんけど、森山町とか、それから愛野町、吾妻町にかかるところがありますけど、ほとんどが諫早市でございます。ですから、ここの利用、活用については、やはり諫早が発想すべきだと。もうすべて国や県に任せっ切りということ、これはやっぱりよくないと思います。  どうも諫早人というのは自分で発想することを得意としなかった、決めることはよそで決めてもらって、それをやっているという習い性というのがあったんじゃないかという気がいたします。せっかく「人が輝く創造都市諫早」という表題でございますので、この諫早市の干拓地についてはまさに諫早から発想する、自分で発想する絶好の機会だろうと私は思います。新たな諫早人を生み出すチャンスになるんだろうと、それぞれが皆さん認識すべきだろうと考えています。  いろいろするにしても金がないから、ないなら農業の活性化はもちろん、商店街の活性化についても、市民一人一人がアイデアを出し合って、特にこの干拓地については大人のアイデアだけじゃなくて小学校、中学校、これは幼稚園というのはちょっと無理ですので、小学校、中学校、高校、特に諫早の場合は立派な諫早農業高校というのがございます。ここの生徒さん、先生方のアイデアはたくさん僕はあるだろうと思います。それぞれが案を出し合えば、僕はすばらしいものができていくんじゃなかろうかと思いますので、一部の人に任せんで、一人一人が取り組んでいただきたいなと思います。それを喚起するために、きょうはこの問題を取り上げさせていただきました。  特に関連いたしますけれども、今、地産地消問題、これはしょっちゅう言われております。先ほども藤山議員から給食についての話もございました。今回は取り上げませんが、予告編として、私のプランとして「諫早一〇〇」というプラン。これは諫早で地産、できたものですべて賄えるのは何かと、何かできんかと、こういうのをやってみたらどうかなと。  それで、みんなに聞いてみたら、みんな苦労するんですよ。しょうゆはどうするんだ、みそはどうするんだと。しょうゆ、みそはできますよね、ありますよね。カレーライスのカレーはどうするんだという話もあります。しかし、「諫早一〇〇」というのは昔ずうっとやってきたわけですから、これができんはずないと。これを地産地消の一つの流れとして、「諫早一〇〇プラン」というのを提唱して、これを次の議題にしたいと思っております。  私一人がしゃべったような感じでございますけれども、質問をいろいろしてもお答えに危惧されることもあろうかと思います。これからは答えやすい質問にしたいと思っておりますけれども、そういうことで今回の私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 91 ◯議長(古川利光君)[ 123頁]  一般質問を保留し、しばらく休憩いたします。                 休憩=午後一時五十六分                 再開=午後二時十一分 92 ◯議長(古川利光君)[ 123頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、二番林田保議員。 93 ◯二番(林田 保君)登壇[ 123頁]  こんにちは。自由市民クラブの林田保でございます。通告に従い、質問をいたします。  現在、小泉内閣は構造改革の名のもとにいろんなことをやっておりますが、名ばかりで実は伴わない、まさに改革詐称であります。現在、またこの中で小泉構造改革の柱の一つである三位一体の改革が進められています。国と地方の借金が七百兆円に上る中、国庫補助負担金の削減、国から地方への税の移譲、地方交付税の見直しであります。この結果、地方交付税が減少し、地方自治体は悲鳴を上げ、各県や市町村は青息吐息の実情であります。  こういう中で、長崎県にことし一月大激震が走りました。それは、長崎県住宅供給公社の特定調停が申し立てられたのであります。これは事実上の破綻であります。  振り返ってみますと、昨年の十一月、諫早市議会議員月例会の中では長崎県住宅供給公社改革推進委員会中間報告がなされました。この中にはたしか委員として内田収入役が入っておられると思います。その中では諫早西部台の販売状況、平成十五年十月までには百五十三戸中六十八戸しか売れてないと。また、今後の二工区、三工区の事業をどうするのか、今後の公社のあり方について報告がなされたところであります。そのときは皆さん御存じのとおり、公社の経営状況については一切言及をなされていなかったのが実情であります。しかし、もうこの時点で実質破綻をしていたのであります。  長崎県は昨年十二月に七十億円の資産超過と説明をいたしております。しかし、県議会閉会後わずか六日後に調停申し立てを発表しているのであります。実質は百三十億円の債務超過であったと。この破綻の大きな要因は、諫早西部台開発であると言われております。  ちなみに、この西部台開発の概況にちょっと触れますと、長崎県の新しい都市機構を整備する拠点地域として位置づけられています。県央地区の重要施策であります。開発面積七十九ヘクタール、計画戸数二千戸、計画人口六千人、総事業費三百七十億円であります。しかしながら、新聞等で報道がありますように、県側は一九六六年から三十七年間の間に民間企業等への利息で、もう既に四百二億円を払っておるわけでございます。まさに夢見るニュータウンが夢をしぼむニュータウンになってしまったわけであります。今後、諫早市の一つの核として位置づけられたこの事業が先行き真っ暗という状況であります。  西部台開発事業の内容ですが、手持ち資料によりますと、二工区、三工区の簿価は百二十億円と説明されています。六十ヘクタールあります。しかし、資料によりますと、平成十五年三月三十一日の簿価は百十七億五千六百万円、また十五年四月一日には時価にして十億九千二百万円だというのが、もうわかっておったわけでございます、去年の四月には。約百六億六千四百万円の評価減となっております。この差は何かといえば、簿価と時価の違いだと、この一言で片づけられていますけど、本当にそれでいいんでしょうか。これは社団法人全国住宅供給公社等連合会で作成した地方住宅供給公社会計基準による簿価による資産評価であると説明をなされております。  皆さん簿価とは、取得価格に利息、諸経費等を加えた価格でございます。つまり販売価格でございます。これに対して時価とは、土地を素地のまま未開発で不動産業者に一括して売却し、その後、不動産業者がみずからの利益や経費を差し引いて一定期間、今回は十年間とされておりますが、この期間で均等に販売した場合を想定して算出された金額であります。いかに現状にそぐわない事業をやっているのかが証明できたと思っております。このような中、現在県議会で県住宅供給公社等出資団体調査特別委員会等が開催されておりますので、わかる範囲で結構でございますので、答弁を願います。  では、質問に移ります。  一、諫早市として県住宅供給公社の存続について基本的な考えをお伺いいたします。二点目、西部台関係の道路整備計画はどのように考えておられるのか、伺います。三点目、西部台と諫早市所有の土地の運用状況についてどうなっているのか、お伺いいたします。  次、大きな質問の二点でありますが、これは一市四町の合併についてお伺いをいたします。  市町村合併の論議が九州を含め、全国でますます熱を帯びています。二〇〇五年三月末に控える合併特例法の期限切れまで一年余りとなり、必要な手続や調整に要する期間を考慮すれば、時間的な余裕も余りなくなってきているからだと思います。しかし、合併を急ぐ余り、法定協議会や任意協議会の解散や休止、一部町村の離脱など、合併構想がとんざする例が少なくありません。  今回の質問は、一部マスコミ報道等で二〇〇五年三月末までには県知事に申請をすれば特例債は一年間猶予があるというような話があったもんですから、実質合併は二〇〇六年三月末までもいいと考えておったわけですが、この質問を出した後、三月二十六日のマスコミ報道で特例債の猶予はないと、二〇〇五年の三月末までに出しておかにゃいかんということで、若干この質問とは違いますが、あえて質問させていただきます。  一の質問でありますが、「合併までに調整すべき事項は、合併時期が少しおくれても」と書いておりますが、調整を完了すべきと思うが、当局はどうお考えですか。これについては現在どのような進捗状況であるのか、お伺いいたします。  次、大きな三の質問ですが、下水道の整備の加速をということで、この件に関しましては、諫早湾干拓利活用調査研究特別委員会にて干拓の先行地である岡山県の児島湾干拓を視察してまいりました。これは二月の十五、十六日の両日でありました。耕地面積が約四千八百ヘクタール、主に水稲、麦、野菜、花卉類でありました。  その中で注目したのが締め切り後の児島湖の状況であります。昭和三十四年に締め切り、四十年代に入り背後地の都市化が進み、生活排水及び産業排水が増加した結果、水質が急激に悪化をしたと。昭和四十七年から計画し、現在まで至っております。現在は児島湖流域下水道事業等を実施しておられます。背後地の人口は六十二万人で、現在の下水道整備率は三月末で六二%だという説明を受けました。また、水質悪化は農産物への被害を未然に防ぐ目的で、児島湾沿岸農地防災事業なるものを国営事業で実施しているところであります。このように、下水道整備がおくれれば水質の悪化は防げないのであります。  そこで質問です。平成十八年に諫早干拓が完成する予定ですが、調整池の汚染が危惧されます。このことについて市当局の考え方をお伺いいたします。  以上で壇上からの質問を終わり、あとは質問席からの再質問にかえさせていただきます。(降壇) 94 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 125頁]  林田議員の御質問にお答え申し上げます。  まず、長崎県住宅供給公社の問題でございます。この公社の存続についての基本的な考え方でございますが、この公社の経営を悪化させた原因の一つと言われております諫早西部団地への事業につきましては、この公社と長崎県、諫早市の三者で一体的に進めてきた経緯がございます。本市のまちづくりの先進モデルとして期待を寄せてきたところでございます。もし特定調停が成立せず、公社が破綻するというふうなことになりますれば、諫早西部台団地の事業は中止となることはもちろん、公社保有の土地は競売に付され、県内の民間開発業界に混乱をもたらし、地域経済に多大な影響を及ぼすことが考えられます。  このことを踏まえまして、本市といたしましては、去る一月二十三日に県知事並びに県議会関係者に対し公社存続の要望をいたしたところでございます。今後も特定調停による早期解決が図られることを期待しつつ、公社存続をお願いしてまいりたいと思っております。  次に、諫早西部団地内の道路整備についてでございますが、平成十二年五月に施行者でございます長崎県住宅供給公社と公共施設等に関する基本協定を締結いたしております。その協定に基づきまして、第一期工区内の幹線道路として真崎貝津線と真崎下大渡野線を整備いたしました。また、諫早西部団地以外の道路整備につきましても、県営事業として県道大村貝津線や市道真崎久山線の改良工事を進めてきたところでございます。残されました第二期工区、第三期工区内に予定されております関連道路整備につきましては、今後特定調停の行方を見守りながら、長崎県や公社を初め、関係各機関と協議・調整を図りながら対応を検討してまいりたいと考えております。  それから、この諫早西部団地内及び周辺に諫早市が事業目的で所有している土地はあるかということでございますが、現在本市が団地内に所有する土地は、市営住宅用敷地として購入いたしました約一・二ヘクタールの土地があるのみでございます。  次に、一市四町の合併についてでございます。  合併までに調整すべき事項については、少し月がおくれても調整を完了すべきと思うがどうかということでございますが、一市四町の合併に関しましては、昨年十二月に合併協定書へ調印し、各議会で合併関連議案の議決をいただいているところでございます。この協定項目は六十一ございますが、これを細かく分けた調整内容は三百三十五項目ありまして、その中で合併までに調整するとした項目は八十二項目でございます。これらの項目につきましては、現在各専門部会におきまして、具体的な事務事業の調整作業を進めているところでございますが、合併期日でございます平成十七年三月一日に向けて万全の対応を図っていくつもりでございます。  また、調整された内容につきましては、合併協議会へ報告するとともに、広報誌、ホームページ等を活用し、市民の皆様に対し周知してまいりたいと考えております。  次に、下水道の整備の加速をということでございまして、特にこの諫早湾干拓との関連でございますが、干拓調整池の水質保全対策につきましては、環境影響評価、それから検証及び計画変更に伴う調整池水質予測におきまして水質保全目標値、これはCOD、一リットル中五ミリグラム以下、全窒素が一ミリ以下、全燐が〇・一ミリ以下というのがありますが、それと目標の汚染負荷量、そんなものが設定されておりまして、この目標値を達成するために必要な汚染負荷削減対策や水質予測等が実施されまして、県では平成十年二月に諫早湾干拓調整池水質保全計画が策定され、この計画に基づき、周辺各市町や県、国等関係機関が連携して、計画的かつ総合的に水質保全対策を推進していくことにいたしております。  この第一期水質保全計画は平成十年度から十四年度までの五カ年としておりましたが、干拓事業の延伸によりまして、第一期水質保全計画に引き続き、平成十五年度から十九年度までの五カ年間を計画期間として、第二期諫早湾干拓調整池水質保全計画が十五年の三月に策定をされたところでございます。  第二期計画におきます生活排水対策と施設の整備目標でございますが、諫早市としましては、公共下水道事業、農業集落排水事業、合併処理浄化槽の設置事業を行いまして、総合的に推進することにいたしております。平成十九年度の整備目標人口は、公共下水道事業で二万五千人、農業集落排水事業で七千五百八十人、合併処理浄化槽の設置事業で七千四百四十人と予定をいたしております。  なお、現在の事業進捗状況は、ほぼ計画どおりに進行いたしておりまして、十五年三月末でそれぞれの事業による生活排水処理率は諫早湾処理区で五六%となっております。以上のほかに家畜のふん尿処理施設等の整備、廃棄物処理施設等の整備、それから干拓地での汚濁負荷削減対策、調整池の浄化対策、流入河川等の浄化対策を関係機関が行う予定でございまして、これらの事業を計画どおり推進することで調整池の水質目標値は達成できるものというふうに考えているところでございます。  以上でございます。(降壇) 95 ◯二番(林田 保君)[ 126頁]  ありがとうございました。  そしたら、再質問をさせていただきます。  先ほど壇上より質問しましたように、平成十五年三月の時点で簿価と時価の差が出ているのに、どうして去年十一月の議員月例会の中ではそういう報告はなされなかったのか。そこの委員として出席されております内田収入役、どうでしょうか。 96 ◯都市整備部長(野中秋吉君)[ 126頁]  ただいまの件にお答え申し上げます。  特定調停の申し立てをされた時点で簿価の関係がわかっておったんじゃないかということでの御質問だったと思いますが、私どもは県の方からまだ情報をいただいていなかった状況でございます。確かに内田収入役は委員としての立場、それは出席をされておりますが、その時点ではまだ公に出される状況にはなかったということでございます。  以上です。 97 ◯二番(林田 保君)[ 126頁]  それはあくまでも県の情報次第で変わるんだということで納得してよろしいですか。県の情報がまだ入らんやったということですね。  しかし、私は情報を持っていたわけですよね。情報というが、そういう話はこういうふうに実はあるんですが、これは県議会で出た情報でございますので、その中に内容から見れば十五年の三月と四月に簿価と時価の差が出ておるというのがあるもんですから、当然その中にある理事者側は知っておるんじゃないかと。当然経営状況についてもしゃべれる分はしゃべってよかったんじゃないかと思っておるわけでございますから、その意味で聞いたわけでございます。結構でございます。  もう一つ、ここに再質問させていただきますが、こういう取得をするときには、たしか購入価格というのは大体想定して平米幾らだと、それから、坪幾らだという形の単価が決まっているかと思うんですが、私が持っておる資料によりますと若干違うような数値が出ておるもんですから、恐らく理事者側もお持ちかと思いますので、ちょっと披露しますが、諫早西部地区の用地取得状況、これは平成十六年一月十七日現在という形の中でつくっておられます。取得年度が昭和四十九年から五十八年については単価が平米五千百七十三円、平成六年から十年は一万七千九百五十円、平成十一年は二万二千四百九十三円、平成十二年は一万六千五百四十一円、次、平成十三年、これはびっくりしました。二万九千五百六十二円、平成十四年二万六百七十八円、平成十五年一万六千百十二円、これを大体平均的にしますと、全部で一万四千六百二十一円だという話が出ておるんですが、この辺、平成十三年が平均よりも倍以上する二万九千五百六十二円というのがどうして出たのか、どういう金額査定をしてこういう額で購入されたのか、わかっておる範囲で結構でございますので。わからんやったら再度質問します。  よろしくお願いします。 98 ◯都市整備部長(野中秋吉君)[ 127頁]  この資料は実は議員からいただきました。それをひもといてみますと、これ実は西部開発の広域の買収に当たりましては、地元に用地買収価格ということで、その当初打ち出した価格がございます。田、畑、山林、原野、雑種地、それから、宅地については鑑定評価をとっておのおの交渉に当たっていくよということで、当時地元に御説明されたようでございます。  先ほど買収された当時の表の単価を表明されていらっしゃいますけれども、平成十三年度の平均単価が二万九千五百六十二円となっておるじゃないの。前年度、後年度見比べた場合、おかしいじゃないのということでございますが、これは多分に私どもが勘案してみますと、平成十三年度ということになりますと、十一年度に第一期工区が着手されております。恐らく宅地の分ではなかろうかなと、主に宅地の分を買収されたんじゃなかろうかなと、そういうことで平均単価が上がっているんではなかろうかと、そのように推察をいたしておるところでございます。  以上です。 99 ◯二番(林田 保君)[ 127頁]  早い話、よくわからないということですね。まさに親方日の丸でマネーゲームに取り組んだというふうに私は考えておるわけでございますが、この辺を含めて、どうせ県の方からいろいろな話が来るでしょうから、そのときに詳しくまた報告をお願いしたいと思います。玉虫色にまとめんようにですね、ここ細かく聞きたいと思いますので、またそのときよろしくお願いいたします。  次に、質問第二点目の道路関係でございますが、現在、今の市長の答弁で整備をしてきたという形の中で、取りつけ道路という感じで話をされましたけど、この市道は団地の取りつけ道路だけじゃなく、沿線の住民の方の生活道路だというような形の意味合いもかなりあろうかと思うんですよね。それも含めて、現在、十五年度まで三路線が事業内容には入っておったわけですが、ことしは入っていないというのは、一応そういう破綻をしたという形の中での見合わせということで考えてよろしいわけでございますか。 100 ◯都市整備部長(野中秋吉君)[ 127頁]  西部団地の開発事業に関しましては、総合的、一体的な整備ということで進めてきております。宅地、住宅団地の造成に合わせて道路整備、公園整備、あるいは上下水道、それからガス管、すべて公共施設関係は整備を図っていくということでこれまでやってきました。ですから、未整備地区は、今後の特定調停という状況でございますので、そこら辺の一定の裁断が決まって、長崎県議会あたりの了解を得て、きちっとまとまった時点でどう取り扱うかという方針を、私ども諫早市と長崎県と住宅供給公社と打ち合わせ、その土地利用に基づいて、そして公共施設をどうするかということを決めていきたいと思っております。  以上です。 101 ◯二番(林田 保君)[ 127頁]  ありがとうございました。回答を楽しみにしてお待ちしたいと思います。  次、三点目でございますが、西部台の一工区に市営住宅用として土地をお持ちだということで今お聞きしたんですが、この住宅建設は大体何区画あって、いつごろの予定に入っておりましょうか。計画があったら教えてください。 102 ◯土木部長(中山英雄君)[ 128頁]  今、この西部台の中に一万二千平米ほど市営住宅を持っているところでございまして、これにつきましては、予定としては順調にいった場合は小栗住宅が終わった後にこの計画をと考えていたところでございますが、いろいろ今の状況がこういうふうに流動的でございますので、そこら辺をいつごろ入るということは、ちょっと今のところはここではっきり申し上げることができませんので、お許し願いたいと思います。 103 ◯二番(林田 保君)[ 128頁]  再質問でございますが、当然これは半分が補助金という形の中で購入されておると思いますので、当然いつかは建てにゃいかんというふうに思いますけど、それでよろしいですか。 104 ◯土木部長(中山英雄君)[ 128頁]  この宅地の用地費につきましては、平成十三年度の公営住宅等供給促進緊急助成事業という国庫補助金でございますので、いわゆる公営住宅を建てる目的でこれを用地買収いたしておりますので、当然住宅は建てる計画でございます。 105 ◯二番(林田 保君)[ 128頁]  この土地は、ちなみに七億三千六百九十九万円という形の中での取得ですね。よろしいですか。そしたら、時期を見ながら計画ができたら御報告を願いたいと思います。
     これらの取りまとめという形ではないですが、要望ですが、この住宅供給公社について、諫早市としては県の動向は本当に大事かと思います。県の住宅供給公社はどうするんだという存続も含めて大事かと思いますが、やっぱり市当局としても、独自として県が出すまでぽやっと(同ページに訂正あり)待っとくというわけにはいかんと思うんですよね。存続はする、しかし、そのほかにどういう方法があるのか含めた中での利活用をいろんな想定をしながら考えていくべきじゃないかと思っておりますので、どうかひとつよろしくお願いをいたします。その辺は市長どうでしょうか。 106 ◯市長(吉次邦夫君)[ 128頁]  これはもともと昭和四十年代の後半から住宅団地をつくっていただくというふうなことで県の公社の方にお願いしてやっているわけでございまして、もちろん将来的な諫早市の伸びといいますか、人口の増とか、そういったものも見据えながらやってきたわけでございますけれども、住宅公社そのものがこういう状態になりました。それでは、そういった用地を諫早市で独自でもということでございますが、今現在、それでは公社に肩がわって市がやると、そこまでの前例はございません。だからこそ公社の方にお願いして開発をしていただいたような経過があるわけでございますので、ですから、将来的に別段ぼうっと見ておるというわけじゃございません。どういうふうにするか、当然その辺は県とか公社とも十分お互いに協議をしながら、せっかくのこの土地でございますので、どのようにしていくかというのは、今後その辺の推移を見ながら私ども研究をしてまいらなければならないと思っていますので、もうしばらく時間がかかるかと思っております。  以上でございます。 107 ◯二番(林田 保君)[ 128頁]  済みません。先ほどの質問の中でぽやっとしてという言葉がありましたけど、撤回をいたします。決してそういうことはないということを思っておりますので、よろしくお願いします。  そしたら、都市整備部長にお聞きします。住宅供給公社の本来の目的は何だったですかね。 108 ◯都市整備部長(野中秋吉君)[ 128頁]  基本的には長崎県住宅供給公社の定款、あるいは法律の目的に沿った業務をやってきたということでございます。 109 ◯二番(林田 保君)[ 129頁]  では、私が言ってみたいと思います。これは、中流所得者層を対象として、居住環境の良好な住宅を提供するというのが目的であったかと思います。  しかし、今回は民間と競争をしてグレードの高い住宅を目的としてこういうことになったんじゃないかと思いますので、本来の目的は何なのかということを県の住宅供給公社を含めて、自分たちも含めて再認識いたしたいと考えておりますので、どうか理事者側の方もよろしくお願いいたします。  そしたら、県の住宅供給公社の方はこのくらいにいたしまして、合併の関係について再質問をいたします。  協定項目六十一項目中、小さく分けて合併までに調整する項目が三百三十五ありまして、八十二項目が大体クリアできると。あとの残りはどういう形になるわけでございましょうか、答弁願います。 110 ◯総務部長(早田征史君)[ 129頁]  御答弁申し上げます。  協定項目が六十一項目ある中で、細かく分けますと三百三十五ございます。市長が御答弁申し上げましたように、合併までに調整するのが八十二項目ございまして、合併後調整するというのが七十三項目ございます。この七十三項目につきましては、例えば代表的なものでは支所、いわゆる諫早市の支所をどうするかというのもございますし、また、諫早の市花ですね、花とかなんとかは合併後調整するということで速やかにやろうと。もっとほかに申し上げれば、例えば防災計画もつくらにゃいかん、あるいは老人福祉計画もつくらなければならない。これは一市四町か五町か、今後の問題ですけれども、その段階で地域審議会の中の御意見等もいろいろ聞かにゃいかん。一つのものにつくり上げねばならない計画もございまして、そういうものが合併後調整するという項目が実は七十三項目ありますので、速やかにそういうのは調整していかんばいかんと思っています。  以上でございます。 111 ◯二番(林田 保君)[ 129頁]  ありがとうございました。もうぜひ合併までに調整できる項目はすべて調整していただき、あいや、しもうたとならんように、どうかひとつお願いいたしたいと思います。  ここに一つ新聞の切り抜きがございますので、ちょっと読んでみたいと思います。これはことしの二月二十三日の西日本新聞の社説でございますが、「合併は地域の将来を見据えて」、これは当然のことでございますが、この中に大きく書いてあります。優遇措置に頼り過ぎるなという形の中で、「総務省が合併自治体だけに発行を認める合併特例債は、事業費の九五%分を発行でき、元利償還の七〇%を国が地方交付税でまかなう仕組み」である。しかし、これが全部丸抱えかという話でございますが、「自治体財政危機の折、大盤振る舞いの魅力は大きいだろうが、地方も三〇%を返済しなければならない。「アメ」に乗じて不必要な事業に手を出せば、将来の重荷になりかねない。」、こう危惧をされておりますので、どうかひとつよろしくお願いいたしますとともに、ここに今度は「合併後の議員数や議員報酬の一時的な膨張も無視できない。」という形の中で、対馬とか壱岐の在任特例も含めてここに書いて批判をされております。その中で、「長崎県諫早地区など、在任特例を使わず合併後に新定数での議員選挙を目指す例が出てきたのは、大いに評価できる。」ということで大きくうたってありますので、合併協の皆さん大変御苦労さまでございますが、こういうふうになっておりますので、今後とも努力をよろしくお願いいたします。  次、三点目でございますが、諫早湾干拓の関係でございますけど、諫早湾干拓調整池の水質保全計画は、第二期によれば平成十九年度に国の目標値をクリアできる、こんなふうな題が載っております。しかし、これはあくまでも計画であって、なかなかこういうのは計画どおりにいかないというのが実情でありますので、本当にこれでできるのかどうか確認をいたしたいと思います。よろしくお願いします。 112 ◯生活環境部長(鳥合亮吉君)[ 129頁]  先ほど市長からも答弁がありましたように、ハード事業を含めて、いろいろな事業が国、県、市、町含めて整備をされていくならば、確実にこれはクリアできると我々は確信いたしておるところでございます。 113 ◯二番(林田 保君)[ 130頁]  どうかよろしくお願いいたします。  岡山県の児島湖みたいに延々と続いて、まだミオ筋のしゅんせつだ、さあ、ヘドロのしゅんせつだということで、二百億円、三百億円かけてでもまだ六二%だというふうなところがございますので、そういう二の舞をせんように、そういう生きた事例があるわけでございますので、担当部課長を含めて視察に行くなり、実質どうなのかということで真の姿を見ていただいて、後漏れがないようにひとつよろしくお願いいたしたいと思います。  では、最後になりますが、この財政厳しき折、本年度で十二億二千七百三十八万五千円の予算が本年度の主な事業計画に計上されております。これは公共下水道の整備が入っていることは非常に評価ができることじゃないかと思っておりますので、今後とも公共下水道を含めて、下水道の完備には全力を挙げて、前倒しに計画がここまでだからじゃのうて、できるならあと一歩、二歩でも今年度、来年度まで組み込んでいくような努力をひとつよろしくお願い申し上げまして、質問を終わります。  ありがとうございました。 114 ◯議長(古川利光君)[ 130頁]  次に、六番森多久男議員。 115 ◯六番(森 多久男君)登壇[ 130頁]  こんにちは。明政クラブの森多久男でございます。きょう最後の質問者でございます。皆様には、いましばらくおつき合いをお願いしたいと思います。  それでは、発言通告に従い、質問させていただきます。今回は一つだけ質問させていただきます。  今、アジアを中心に鳥インフルエンザが流行して大きな社会問題となっており、日本でも取りざたされておりますが、私は、人を対象としたインフルエンザ予防接種についてお尋ねしたいと思います。  つい最近までSARSが問題視されていたのは御存じだと思います。SARS対策のためには、インフルエンザ予防接種を徹底させて、インフルエンザの流行を抑えることが大切であると聞きました。それは、せきと高熱が症状であるため、インフルエンザかSARSの鑑別が非常に難しいとのことです。  任意のインフルエンザ予防接種の現状を調べてみますと、インフルエンザ予防接種料金はワクチン込みで一回三千五百円だそうです。特に小児(十三歳未満)は二回接種のために接種料金は七千円となり、家庭の負担が大きくなっているのが現状ではないかと思います。特に共稼ぎの家庭は、子供がインフルエンザになると仕事を休まなくてはならないために、予防接種を積極的に行う傾向が見受けられると聞いております。  今、全国的に少子化、高齢化が進んでいます。若い人たちが安心して子育てをしやすいように、乳幼児を対象としたインフルエンザ予防接種について助成制度の創設ができないのか、お伺いします。  以上、壇上からの質問を終わり、あとは質問席より再質問をさせていただきます。(降壇) 116 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 130頁]  森議員の御質問にお答え申し上げます。  インフルエンザの予防接種の助成制度の創設でございます。再流行が懸念されましたSARSとの関係もございまして、全国的に予防接種が徹底されつつございますが、乳幼児の接種費用に対する助成の考え方でございます。積極的に取り組むべきとの立場からの市議会においての御質問がございました。また、日ごろからこの予防接種に御協力いただいております諫早医師会におかれましても、広域医療の立場から保健行政に対する重点項目として御提言をいただいておりますことから、健康意識や感染症予防に対する市民の関心が高まりつつある状況に合わせまして、費用負担のあり方についても再度御論議をいただくべき時期に来ているものと認識いたしております。特に乳幼児を抱える御家庭の医療費負担の軽減に関しましては、市としてどのように健康づくりと子育てを支援していくのかについて総合的に論議する中で、かねてから要望が高かった福祉医療費の対象年齢の引き上げを優先して検討することといたしておりますので、この予防接種の個人負担の範囲につきましても、保健・医療・福祉等々、全体的に推進する観点からの判断が必要な問題であると考えております。  なお、ワクチンには副作用などの解決すべき課題もございます。国も研究段階であることから、市が関与していくためには法律による制度化を持つべきものと考えておりますが、経済的負担の軽減策を含めた行政全般にわたる子育て支援につきましては、次世代育成支援につながる方策を市として検討してまいりますので、御理解を賜りたいというふうに存じます。  予防接種事業の現状や詳細につきましては、担当部長の方から答弁申し上げたいと存じます。(降壇) 117 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 131頁]  助成制度に対する基本的な考え方につきましては、市長より答弁がございましたので、インフルエンザ予防接種の現状と課題について御説明申し上げます。  まず、法制度との関係でございますが、平成六年の予防接種法の改正によりまして、対象疾病から除外されたことから、現在では希望者が任意で接種を受け、費用も全額個人負担となっていますが、乳幼児の予防接種につきましては、重症化による脳症等の併発を防止する効果があるとされ、また、インフルエンザの流行による医療費の影響などの理由から、市内の医療機関においては従来より接種を勧奨していただいているところでございます。  費用負担の面では、平成十六年(百三十二ページに訂正あり)に六十五歳以上の高齢者に対する公費負担が制度化されました。しかしながら、乳幼児についてはワクチンの効果と副作用が完全に解明されていないことを理由に制度化が見送られておりますことから、全額自己負担といたしている状況でございます。  このような中、県内でも積極的に勧奨する自治体がある一方、国の研究成果を見据え、慎重に検討している自治体との間で対応が分かれているところでございますが、人体の影響にかかわる問題であることから、本市としましては今後とも国の対応を基本とし、現段階では感染症対策についても予防接種法に規定する制度内容を遵守する方針でございます。  以上でございます。 118 ◯六番(森 多久男君)[ 131頁]  ありがとうございました。  それでは、御答弁をいただきましたので、質問席より再質問をさせていただきます。  これまでの市の考え方の中で、法律による制度を遵守する、また必要な法律の改正をもって対応するという方針が示されておりますが、その主な理由についてお尋ねします。 119 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 131頁]  予防接種法に依拠する理由は何かということだと思っておりますが、大きな理由としましては、市民に健康被害が及んだ場合の救済措置をいかに適切に行うかというのが論点と考えております。法律にはワクチンの副作用による健康被害がまれに起こり得るという前提としまして、自治体の責任を明確にした救済制度の規定がございます。  これに対しまして、御質問のインフルエンザは法定外の予防接種でございまして、現段階では法律においても接種を勧めておりません。したがいまして、すべて自己責任のもとで接種を受けようとする場合には、健康被害が生じた場合の救済措置に関しての制度的不安が残ったままでございますので、法制度が整う前の現段階では、市の公的補助による関与につきましては慎重を期するものと判断しているところでございます。  なお、インフルエンザワクチン接種による副作用の疑いとしましては、厚生労働省に報告された症例でも何件かございまして、乳幼児に対するワクチンの詳しい研究と成果が望まれているという状況でございます。  以上でございます。 120 ◯六番(森 多久男君)[ 132頁]  次に、大村市を初め近隣の自治体では既に助成制度が設けられているようですが、本市に対しても実際に予防注射をされている諫早医師会による政策提言がなされたと聞いております。  インフルエンザの大流行を防ぎ、市民の健康な暮らしを守る立場から、また、公費負担を導入することにより、ひいては医療費の抑制効果への期待を踏まえ、市においても真剣に検討してこられたものと拝察しております。  そこで、最後の質問になりますが、県内または本市近隣の自治体による実際に補助制度を導入している例をどのように把握され、また、その効果についてどのように考えておられるのかについてお尋ねします。 121 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 132頁]  先ほどの冒頭の私の答弁の中で、高齢者のインフルエンザの公費制度を「十六年」からと申し上げたようでございますが、「十三年度」の誤りでございますので、御訂正いただきたいと思います。  近隣の自治体の実施状況と効果ということでございますが、この事業は、あくまでも地方の単独事業でございまして、公的な資料は現在ございませんので、把握している状況で御答弁申し上げたいと思います。  まず、県内におきましては、法律で規定する内容以外の予防接種に要した費用に対する助成制度を設けている自治体が一市十四町ございます。近隣自治体の例では、議員おっしゃいましたように、大村市と、それから、東彼杵の三町が助成を実施しているという状況でございます。  助成制度の中身でございますけれども、一定年齢までの幼児を対象に接種回数に応じた助成を行う内容になっておりまして、実例で申し上げますと、大村市の場合は四歳未満の児童を対象に一回につき二千五百円を上限とした額を、また東彼杵三町は六歳未満に一回につき千五百円の額を、いずれも二回まで助成する内容になっております。  また、この効果についての御質問でございますけれども、公費負担を導入している自治体とそれ以外の自治体の接種率を比較した資料や、それから、接種率による発症数の動向等、助成制度の導入効果を示した直接的な評価については把握はできておりませんけれども、公費を導入することによって接種勧奨と、それから、感染症に対する住民意識の啓発にはつながっているのかなと思っているところでございます。  以上でございます。 122 ◯六番(森 多久男君)[ 132頁]  ありがとうございました。  少子化、高齢化が確実に進んでおります。諫早市の出生児数は大村市を下回っておると聞いております。子育てしやすい環境づくりこそが若者の定住の増加やあすの諫早をつくっていくのだと思います。  ただいま市長から予防接種の個人負担の問題を含めた子育てにかかる経済負担の問題も、保健・医療・福祉の全体のバランスをよく考えて対処されるとの答弁をいただいたところでございます。  私といたしましては、子育ての大変な時期に経済的な負担が少しでも軽くなるよう、さまざまな角度から検討いただくことを要望するものでございますが、特に、現在検討されております乳幼児を対象とした福祉医療費の引き上げを第一段階として、子育て環境の充実を市民が実感できる日が一日でも早く実現できるよう要望して、質問を終わります。 123 ◯議長(古川利光君)[ 132頁]  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。  次の本会議は三月四日定刻から開きます。  本日はこれをもって散会いたします。                 散会=午後三時八分 Copyright © ISAHAYA City 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